多くの戸建て住宅に設置されているベランダ。今年の春に家を建てた日刊住まいライターは、あえて「ベランダなし」を選択。ランドリールームの設置や外干しスペースの確保など、室内で快適に洗濯・物干しを行うための工夫を取り入れました。さらに住み始めて実際に感じたメリットもご紹介します。
すべての画像を見る(全7枚)「ベランダをなくす」という選択をしたワケ
筆者は夫と1歳になる娘との3人家族です。今年の春に4LDKの2階建てを大手ハウスメーカーで建てました。家づくりの際に悩んだのが、ベランダを設けるかどうかでした。
共働きの私たちにとって、日中に外干しする時間はほとんどありません。実際、平日は夜に洗濯することが多く、アパート暮らしのころから室内干しが中心でした。そのため、新居ではランドリールームの設置を前提に話を進めていました。そのうち、「ベランダってなにに使うの?」と疑問を抱くように…。
掃除の手間や、重い洗濯物を持って2階へ運ぶ負担を考えた結果、わが家ではベランダを設けないという選択にいたりました。
ここでは、ベランダを設けない代わりに、室内で快適に洗濯や物干しを行うために工夫したことをご紹介します。
工夫1:室内干し専用のランドリールームを設置
脱衣所と兼用のランドリールームを設け、洗濯から室内干しまでをこの1室で完結できるようにしました。
室内には洗濯機とスロップシンクのほか、収納棚も設置しており、洗剤やタオル類の整理もスムーズに。天井には2本の物干しを設置し、1本は高さ調整・取り外しが可能なタイプ、もう1本は固定式と、洗濯物の量に応じて使い分けしています。
また、網戸つきの勝手口をあけて風をとおすことで、湿気がこもらないよう工夫しています。
工夫2:1階の外壁に物干しを設置。外干しも可能に
天気のよい日には外干しができるよう、ランドリールームに勝手口を設け、外壁には物干し竿を取りつけました。