すっきりした部屋をつくるには、不要なものを減らすのがいちばんの近道です。築古団地に夫婦で暮らすやまだめがねさん(50代)も、たくさんのものを手放して快適な暮らしを手に入れましたが、最後のひと押しとなったのは「紙類を減らしたこと」なのだそう。詳しくお話を伺いました。
すべての画像を見る(全4枚)ものを手放しても、「紙」はたくさん残っていた
やまださんがものを減らし始めたのは、もう10年ほど前。
「たくさんもっていた調理道具や収納家具、雑貨などを減らし、片づけても収納アイテムは増やさない生活にシフト。随分快適になりました。でも、意外と盲点だったのは紙類でした」(やまださん、以下同)
手続き書類、説明書、連絡事項の紙などは、1枚は薄くて軽くても、まとまればずっしり。ファイリングすればなおさら収納スペースもかさばります。
「こうしたものは使わないのに捨てにくいですよね。精査し、ちぎっては捨てちぎっては捨ての繰り返し。それでも新しい紙はどんどん入ってくるのでやっかいです」
紙は重い。でもそのまま寝かせるともっと重くなる。やまださんはそう言います。
必要な紙類はスクラップブックにまとめる
もちろん、保管しておかなければならない書類もあります。こういったものは、まとめてスクラップブックにはりつけているそう。
「これまではクリアファイルにぽいぽいとはさんで、ため込んでいました。でも、これはあくまで一時的な保管場所。簡単かつ気楽ですが、ファイルがふくらんでくると中身をまたさらに仕分けして別の保管場所へ移動させなければなりません。それも面倒に感じるようになり、スクラップブックにはりつけることにしました」
ポケット式のファイルやノートではなく、スクラップブックを選んだのは、このまま「可燃ゴミ」として処分できるから。
「いつの日か、すべて手放そうという気持ちになるかもしれません。そのときに、すべて紙でできていれば気がラク。ファイルポケットから書類をいちいち出したり、ノートを綴じてあるホッチキスを外したりしなくてもすみます」