忙しい毎日、本音では「今日、ごはんつくりたくないな」と感じつつもがんばっていませんか? 今回、手間はかけずに家族も喜ぶレシピが人気な料理コラムニスト・山本ゆりさんに、忙しい日のごはん対策や食欲を「そそる」おかずの秘訣について教えてもらいました。決して無理しない料理アイデア、参考にしてみてください。
すべての画像を見る(全2枚)栄養バランスは、毎食じゃなく長いスパンで考えてます
「『そそるおかず』っていったら、やっぱりてりてり系ですね。タレでご飯をかき込みたい感じ。そこに卵がのったら、たまりませんね」と今回のレシピについて語る山本ゆりさん。
忙しい日のリアルなごはんづくりについて聞いてみると、「つくりたくないなって思う日は、めっちゃあります!」と即答。
「お総菜を買ってすます日もあるし、土日は頻繁に外食に行きますね。毎日手づくりすることに全然こだわっていないですし、適当な日も多いです。冷凍うどんチンして、『今日これだけやで!』みたいな日もザラにありますよ(笑)」
そうすると、栄養バランスが気になるところですが。
「私のなかでは1日でバランスをとろうとはしてなくて、1週間か、もはや1か月スパンくらいで考えればいいかなと。今日はまったく野菜ないなって献立でも、別の日に鍋とか汁物にどっさり入れて、たくさん野菜を食べればそれでいいと思っています」
普段のごはんは、あえてちゃんとしないくらいでいい
そんな山本家のいつもの食卓は?
「メインと、野菜が入った汁物と副菜(というか素材)のパターンが多いですね。定食みたいに個別に盛って、お代わりは自由に。じゃないと食べないんで(笑)。副菜はブロッコリーとかをゆでただけ、切っただけのときも多いです!
それぞれ好きなドレッシングで食べてます。つくりおきはあまりしなくて、調理のついでに野菜を多めにゆでたり、あまった副菜を保存しておくぐらい。“5日以内にこれを食べきらなアカン…”とか縛られるのが苦手で(笑)」と、気負わない日常が。
「私はだいぶいい加減なのでアドバイスできる立場にないですが、もし、疲れていても罪悪感があって手を抜けない方は『家のごはんはちゃんとしすぎないほうが、子どもが将来ラク』って考えるのもアリやと思います。
実家のごはんが品数豊富で、つねに手づくりで…とレベルが高いと、子どもはそれが基準になって、将来家を出たり、家庭をもったとき、自分は全然できてないと落ち込んだり、相手にもそれを求めてしまうかもしれない。
普通の基準は低めに設定しておくと、あらゆる場面で幸せを感じやすいじゃないですか。『あえて子どものためにがんばらない』。それを私は言い訳にして堂々と手を抜いてます(笑)」