放送中のサスペンスドラマ『問題物件』で主演を務める上川隆也さん。驚異的な記憶力と天才的な推理力で謎を解明する主人公・犬頭を演じています。ここでは、そんな犬頭を演じる上で大切にしていることや劇中小道具にまつわるまさかのエピソード、共演者の内田理央さんとの息ピッタリなかけ合いについて伺いました。

上川隆也さん
上川隆也さん

話題のサスペンス×コメディードラマ

自殺、ポルターガイスト、失踪、ゴミ屋敷など、さまざまな不動産物件で起こる奇々怪々な事件の謎を、人間離れした破天荒さをもつヒーローと、物件マニアのヒロインが鮮やかに解決していくサスペンスコメディー『問題物件』が話題を呼んでいます。原作は大倉崇裕氏の小説『問題物件』と『天使の棲む部屋 問題物件』。

犬頭は人間離れした独特なキャラクター

黒ずくめの服に黄色いコートを羽織り、独特な雰囲気を醸し出す謎の主人公・犬頭光太郎(いぬがしらこうたろう)を演じているのが上川隆也さん。心霊物件など、不可思議な現象に関するクレームを扱う不動産会社で販売特別室勤務の若宮恵美子(内田理央さん)の前に、風のように現れる犬頭は、人並み外れた記憶力と天才的な推理力で物件に隠された謎を見事に解決し、風のように消えていきます。そんな犬頭は心霊現象などはまるで信じておらず、どんなことが起きても動じずにおもしろがる一方で、すぐに手や足が出てしまうという短気な一面も。

「犬頭の立ち居振る舞いや行動、能力は、常軌を逸しています。人間離れしているので、そもそも人間なのだろうか、と(笑)。でも、演じるうえでそこはむしろ大事にしているところです。ただ、原作どおりにはできない部分もあるだけに、その判断を共有し、会話を重ねて、トライ&エラーを繰り返しながら、新鮮に柔軟に皆さんと一緒にドラマをつくっています」