いくつになっても若々しく見える人の特徴は「食事のとり方」にありました。ここでは健康的な暮らしを続けている4人に、栄養バランスで心がけていることや、平日のリアルな献立などを聞いてみました。

ほほ笑む料理家・藤井恵さん
料理家の藤井 恵さん。老けない食べ方や常備菜レシピを聞きました
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藤井さん流「老けない食べ方」3か条

いつも若々しい笑顔でおなじみの料理家・藤井 恵さん。その「老けない秘密」は、少しずついろいろなものを食べることだそう。

「アレルギーがない食品の方が少ないので、ひとつのものを食べすぎないようにしていて、添加物もNG。免疫力を上げるために、腸内環境がすごく大事で、努力しているところです」(藤井さん)

ここでは、無理なく続く老けない食べ方を3つのポイントに分けて教えてもらいました。

●1:タンパク質、食物繊維、ミネラルをしっかりとる

体をつくるタンパク質、腸内環境を整えてくれる食物繊維に加え、不足しがちな鉄分やカルシウムなどのミネラルをとるように。さらに発酵食品をプラスして、免疫力アップをサポート。

●2:塩分は控えめを心がける

年齢とともに血圧も上がりやすくなるので、塩分控えめは必須。このあと紹介するシンプル常備菜は、薄く塩味をつけたものが多いので、あとから余分な塩をたさずにおいしくいただけます。

●3:いろいろなものを少しずつ食べる

どんなに体によいものでも、そればかりでは偏ってしまうので、いろいろな種類の食品=栄養素をとることが大切。常備菜があれば、少しずついろいろなものを手軽に摂取できます。

ゆでるだけ!あると助かる常備菜

毎日食べたいよりすぐりの食材は、すぐに食べられる状態でストック。そのままはもちろん、さまざまな料理に活躍します。

※ 材料はすべてつくりやすい分量。どれも冷蔵で3~4日保存可能。

●β-カロテンがたっぷり「塩ニンジン」

皿に盛られた塩ニンジン

ニンジン小2本(300g)は5~6cm長さの細切りにする。塩3gをまぶしてしんなりさせる。
→ラペやサラダ、ナムル、ビビンパなどに入れる

●タンパク質も食物繊維も豊富な「ゆで大豆」

鍋で煮え立つ大豆

大豆(乾燥)150gは洗って水3カップに浸し、8時間ほどおいて戻す。しっかりとフタの閉まる厚手の鍋に、大豆、大豆の戻し汁1カップ、塩少しを入れて火にかける。煮立ったら泡を取り除き、フタをして弱火で30~40分、好みのかたさにゆでる。汁ごと保存。
→サラダ、あえ物などに入れる

※ おかずをつくりおきする際は、清潔な保存容器に入れて保存してください。保存状態によっては傷みやすくなることもあるので、保存期間内であっても早めに食べるようにしましょう。

※ 記事の初出は2024年10月。年齢も含め内容は執筆時の状況です。

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藤井恵さんの「老けない食べ方」3か条。“量は少なく、種類は多く”を心がける