家を片づけると、「スペースにゆとりができる」「家事が減る」などメリットがたくさん。でも、それだけではありません。「暮らしそのものの質がアップするんです」と話すのは、ミニマリストのめいさん。ものを手放すことで生まれた気持ちの変化について、詳しく教えていただきました。

持たない暮らし歴13年のめいさん
もたない暮らし歴13年のめいさん
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ものを捨てたら、時間の質が上がった

めいさんのクローゼット

もたない暮らしを実践するめいさんは夫と高校生の息子さんと3人暮らし。ミニマリストになって13年が経った今でも、もちものはどんどん減っていくのだとか。

「以前はとにかく捨てられないタイプで、キッチン道具も服もたくさんもっていました。ミニマリストライフを知ってから、ソファやチェストなど大物家具を捨て、服を捨て…。どんどん身軽になって気づいたことは、“時間の質が明らかに変わった”ということです」(めいさん、以下同)

クローゼットでいえば、ビフォーの状態はぎゅうぎゅうに服がつまった様子。あれでもないこれでもない、とあれこれ引っ張り出し、床を服でいっぱいにしながら着る服を選ぶ。そんな毎日だったそう。

「でも今は違います。余白があって、すっきり整ったクローゼット。なにがどこにあるか明白にわかる棚から、今日着たい服をサッと取り出します。1日をぐちゃぐちゃのクローゼットから始めるのか、ポジティブな気持ちでスムーズに始めるのか。時間の質も、自分の気持ちも大きく変わると思いませんか?」

掃除のモチベーションにも変化が

ほうき

とくに家族がいると、リビングや玄関などの共有スペースにものが集まり散らかりやすいもの。インテリア雑貨もほぼ置かず、飾るのは花くらいだというめいさん宅は、掃除に取りかかるまでのハードルも低くなっています。

「どかせるものがないから、片づけも掃除もあっという間に終わります。もし、ものがあふれてあちこちに積み上がっているとしたら? 掃除機を毎日かけたとしても、“あぁ、散らかっている”、“棚の上にホコリがたまっている”と、ずっと心のどこかに引っかかったまま毎日を過ごすことになります」

それを放置してソファに寝転がり、スマホを見たりテレビを見たり…。気持ちがすっきりしないそんな時間と、サッと掃除してきれいになった空間でおやつタイムをとる時間。同じ時間を過ごすなら、どちらがいいかは明白です。