戸建ての外壁は面積が広いので、家づくりの際に意外に費用がかかります。4年前に工務店で注文住宅を建てたライターは、比較的安価な窯業系サイディングを採用。これにより、憧れていたガルバリウム鋼板と板張りの外観の雰囲気を実現しました。予算内で収まったうえに、4年間住んでもとくにメンテナンスは必要なし。コストだけじゃない素材の魅力も語ります。

窯業系サイディングの外壁
窯業系サイディングの外観の家を建てて4年。メンテなしできれいな状態をキープ!
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費用を抑えておしゃれな外壁の家にしたい

外観とバルコニー

わが家は、筆者夫婦と子ども2人(11歳と7歳)の4人家族。家づくりの際に、28社のハウスメーカーを見学。約4年前に地元工務店で、2階建ての注文住宅を建てました。

家づくりでは、どんな外壁を使うか悩みました。玄関は家の「顔」とよく言われますが、それに劣らず、外壁も重要だと思ったからです。

そして、最終的に選んだのが「窯業系サイディング」です。結果、建築費も予算内で抑えることができ、今でも新築時の外観をキープできています。

工務店から外壁の説明を受け、窯業系サイディングに

外観とウッドデッキ

外壁について工務店の担当者に相談すると、以下の説明を受けました。

・外壁の施工方法には、大きく分けて「乾式工法」と「湿式工法」の2つがある
・乾式工法は板状に加工したものを張る工法。湿式工法はモルタルや漆喰(しっくい)など、材料に水を混ぜて練り、工務店とは別の左官職人が仕上げる工法
・湿式工法と比べると、乾式工法の方が、職人の数も少なくてすむ。短時間で施工可能なので、費用を抑えられる可能性が高い
・乾式工法の主流は、セメント系の素材に繊維質の素材や骨材を混ぜて高温で硬化させた「窯業系サイディング」である
・サイディングには、「窯業系」のほかに「金属系」や「木質系」があるが、窯業系に比べると、値段が高くなる
・「窯業系サイディング」はデザインのバリエーションが豊富。温かみのある木目柄、高級感のあるタイル・レンガ柄、金属っぽく見えるものなど、デザインが豊富

この説明を聞き、窯業系サイディングの採用に気持ちが傾きました。

ガルバリウム鋼板の家
※写真はイメージです PIXTA

それまで筆者は、ガルバリウム鋼板という、金属系サイディングに憧れていました。近くにこの外壁材で建てた、おしゃれな家があったからです。

しかし、窯業系サイディングでも、遠目には差がわからない柄のものがあるとのこと。さらに、金属サイディングと比べ30万円ほど安くなると言われました。これが決定打に。

色あせや汚れにも強く、日本でいちばん多い外壁であるという説明にも背中を押され、窯業系サイディングにすることにしました。