気がつくと増えてしまっている収納ケース。使っていないものがゴミになり、かえって片づかないことも。そのような家をたくさん見てきたという、整理収納アドバイザーの木村充子さん。ここでは、ライフスタイルが変わっても使い続けることができる収納ケースの選び方について語ります。
すべての画像を見る(全9枚)引き出し収納ケースは、家じゅう同じもので統一
クローゼットや押し入れで使うのに便利な、プラスチック製の引き出し収納ケース。収納場所に合わせてさまざまなサイズのものが販売されていますが、奥行が異なる収納場所に入らずにゴミになってしまうことも。また、種類が違うと積み重ねて使うことができません。
そこで私は、奥行の浅いニトリの「小物収納ケースFD」(Lサイズ/幅36cm×奥行45cm×高さ21cm)で家じゅうの収納ケースを統一しています。
こちらは1段タイプの収納ケースなので、クローゼットの足元などに必要な分だけ積み重ねて使うことができます。
私の部屋の奥行83cmのクローゼットでは、奥側の収納ケースを横にして、前後に配置して使っています。奥側の収納ケースにはシーズンオフの洋服を入れ、収納ケースごと前後を入れかえるだけで簡単に衣替えが完了。奥行が浅いため、奥のものが取り出しにくい、ものを入れると重くて動かせないということもありません。
また、収納場所の奥行によって種類を変えずに家じゅうで同じ収納ケースを使っているので、余った収納ケースを洋服が増えた娘のクローゼットに移動するなど、家族それぞれのものの量に応じてムダなく使いまわしています。
無印良品のファイルボックスも家じゅうで使いまわす
無印良品の「再生ポリプロピレン入りファイルボックス・スタンダードタイプ」(幅10cm×奥行32cm×高さ24cm)も、長く使い続けている収納アイテムです。
キッチンの開き扉の中では、ストック類の収納に使用。アイテム別に収納できて引き出しやすく、見た目もすっきりしています。
キッチンの吊戸棚ではファイルボックスを立てて使用し、レシピ本や取説類を収納しています。雑誌などの薄い冊子も倒れず、取り出しやすく収納できます。
わが家のキッチンのシンク下収納は開き扉ですが、整理収納アドバイスで訪問したお宅が引き出し収納の場合、フライパン類を立てて収納するのによく使っています。
キッチンだけでなくリビングや家族の個室で、書類や細々したものの収納にも大活躍。ニトリの収納ケースと同様に、家じゅうのあらゆる場所で使いまわしているため、余ったら別の場所で使えてムダがありません。