テーマは“愛”。「ドロドロだけじゃない世界が伝わるといい」
倫子は東山天皇の孫で皇室の血を引く公家の娘。京で育ち、純真で優しい性格な一方で、芯は強く、利発な女性です。朝廷と幕府の橋渡しとして、次期将軍の家治と政略結婚を強いられ、京から江戸城へ。そして、第9代将軍・徳川家重(いえしげ)が謎の死を遂げたことで、家治が第10代将軍となり、倫子は将軍正室として男子禁制の大奥へ渡ることになります。ところが、倫子には京にいた頃から思いを寄せている男性・久我信道(こがのぶみち)がいて…。さらに、大奥総取締役の松島の局(栗山千明)をはじめとする女中たちから、度重なる嫌がらせなどの洗礼を受けることに。
「大奥には足の引っぱり合いや、ねたみやそねみなどドロドロしたものがあるんですけど、倫子はそういうものにそまらない、ブレない意志をもっている強い女性。その真っすぐさが大奥の女性たちにとっては腹立たしく、ターゲットになってしまいます。でも、物語が進むにつれて、倫子に意地悪する人たちの背負っている過去や、秘めた心情などが明らかになり、大奥で生きていくためには、こうするしかなかったという背景がわかります。本作はただドロドロしているだけではなくて、“愛”がテーマなので、それが伝わるといいなと思います」
ロケ地や衣装のクオリティーの高さも魅力
撮影はオール京都ロケを敢行。豪華で荘厳な衣装やセットが生み出す、クオリティーの高い世界観と圧倒的なスケールも見どころです。
「公家のお姫さまなので、着物の柄もこだわっていて、きらびやかです。かつらも飾りをたくさんつけるので、頭はすごく重いし、打ちかけは分厚くて筋肉痛との闘いです(笑)。でも、京都で撮影するからには本格的なものを目指してがんばるので、ご期待ください」
『大奥』史上、もっとも切なくて美しいラブストーリーが誕生します。
『大奥』
1月18日スタート
毎週木曜 夜10時(第1話は75分スペシャル)
フジテレビ系 全国ネット放送