不慮の事故で命を失った主人公が人生をゼロからやり直す、安藤サクラさん主演・バカリズムさん脚本のドラマ「ブラッシュアップライフ」(日本テレビ系・日曜22時30分~)。物語もいよいよ佳境に近づいた第9話は、まさかのドランクドラゴン・塚地さんの再登場からのスタートでした。最終回に向け、ドラマ好きライターが見どころを振り返ります。

次回はいよいよ最終回の『ブラッシュアップライフ』。幼なじみ4人の変わらない友情に涙

飛行機
物語もいよいよ佳境に近づいた『ブラッシュアップライフ』(写真はイメージです)

幼なじみのなっち(夏帆)とみーぽん(木南晴夏)を飛行機事故から救うため、人生5周目を始めた麻美。今回が最後の人生となるため、もうやり直しはききません。

小学校では真理とも再会し、「5周目だよ」を示すサインでお互いを確認。

前回の人生では飛行機の航路変更を試みるも、先輩機長に却下されて失敗してしまったという真理の話を受けて、今度は麻美も一緒にパイロットを目指すことに。今までの人生で培った知見を生かして子ども時代から訓練に励み、着々とエリート街道を歩みます。

これまでの人生で繰り返されてきた、「中学時代の先生をえん罪から救う」「玲奈の不倫を阻止する」などの定期ミッションも、今度は2人で協力してクリア。

航空学校や航空会社の面接もスムーズにパスし、目的どおり2人そろってパイロットとなります。

今回、とりわけ印象的だったのは、麻美と真理、そしてなっちとみーぽんがカフェでおしゃべりするシーンだったのではないでしょうか。

前回の人生と同じように、偶然会ったなっちとみーぽんを、お茶に誘おうかと迷う麻美と真理。「ここで誘えなかったら、もう一生無理な気がするんだよね」と麻美が言うように、もしなっちとみーぽんを救えたとしても1周目のように仲良くなれるとは限らないし、麻美と真理にとっては“最後の人生”なのだから、子ども時代を4人でやり直すことはもうできないのです。

「軽い感じで聞いてみようよ」と言っていたにもかかわらず、麻美が発した「よかったら一緒にお茶しない?」のセリフはとてもぎこちなく、不自然なものでした。そして、なっちたちが承諾してくれたときの、麻美と真理のうれしそうな表情といったら!  久しぶり(真理は人生6周目なのでおおよそ180年ぶり?)に全員でおしゃべりする4人の姿は、これまでの空白期間が埋められたような幸福感に満ちていました。