ドラマ『ミステリと言う勿れ』が好調! 菅田将暉さん演じる、天然パーマがトレードマークの大学生・久能整が、淡々と自身の見解を述べるだけで難事件や人の心の闇を解きほぐしていく令和版新感覚ミステリーです。今回は、新人刑事・風呂光聖子を演じている伊藤沙莉さんに話をお伺いしました。ドラマの放送前にぜひチェックしてみて。

『ミステリと言う勿れ』菅田将暉さん。「尾上松也さんは多分バズると思う」その理由は?

巨大な天然パーマにコンプレックスをもち、友達も彼女もひとりもいない、カレーをこよなく愛する大学生・久能整(くのうとと…

月9は私にとって格別なもの。初の刑事役もうれしい!

女性
田村由美/小学館 ©フジテレビジョン

『ミステリと言う勿れ』は、田村由美さんの同名人気コミックが原作で、既成概念から解き放たれる“目からウロコ”な整の理屈が、勇気を与えてくれる言葉として、大きな共感を呼んでいます。本作で、整を事件捜査に巻き込む新人刑事・風呂光聖子を演じているのが伊藤沙莉さん。「2021年ブレイク女優ランキング」1位に輝くなど、今もっとも勢いのある女優です。
「刑事役を演じたことがなかったので、まずはそれがうれしかったです。聞き込みのシーンでは、“よくあるやつだ! ”と思いました(笑)。しかも、子どもの頃から観ていた月9は、私にとって格別なもの。そのヒロインに声をかけていただけて夢のようです」

 

●菅田さんは頼れる“長”。目の演技による情報が多い

伊藤さんと菅田さんとの出会いは、11年前に共演した月9ドラマ『大切なものはすべて君が教えてくれた』でした。そして、年ぶりの共演が再び月9で、縁を感じると言います。「当時、私は高校1年生で、菅田さんは高校3年生。その頃から菅田さんは落ち着いた居住まいでしたが、今作では頼れる“長”になっていました(笑)。お芝居に関しては、すごく愛のある熱い人。でも、整は、熱をもってしゃべる人ではないので、そのままだと感情的になってしまいますよね。だから、感情を抑えてセリフを言われるのですが、そういうときほど人は感情があふれるんだなと感じました。その分、目の演技による情報がすごく多くて、こちらとしては、ただ返すだけで会話として成り立つので、それがすごく楽しかったし、勉強になりました」

 

●成長していくグラデーションがうまく出せたら

そう語る伊藤さんが演じる風呂光は、紅一点の新人刑事。捜査一課という男性社会のなかで、なかなか独り立ちできず心が折れそうな日々を送っていましたが、整と出会い、警察官としての自分の信念に気づき、成長していきます。
「風呂光は、性別を理由に弱い立場に置かれていることに、やりづらさや葛藤を抱えている女性です。その時点で、強くありたいと思う芯の強さを感じて、弱い人間にはしたくないと感じました。ただ、最初は頼りなさを残さないといけなかったので、成長していくグラデーションがうまく出ているといいなと思います」

 

●実写になるんだったら、人間がやる意味が加わらないといけない

そんな風呂光を演じるに当たり、うれしいエピソードがあったと教えてくれました。
「原作者の田村先生が、『漫画の世界の風呂光から、生きているひとりの人間にしてくれて本当にありがとう』と言ってくださって。実写になるんだったら、人間がやる意味が加わらないといけないと思っていたので、そこを原作者にほめていただけたのは、すごくうれしかったです」
伊藤さんならではの多彩な表現が、ドラマに魂を吹き込んでいます。

『ミステリと言う勿れ』
毎週月曜 夜9時
フジテレビ系 全国ネット放送中

公式サイト