誹謗中傷だけじゃない!ほかにも気をつけておきたいネットマナー
すべての画像を見る(全4枚)ほかにもSNSで発信する際に気をつけるべきことはあるのでしょうか? 昨今問題になっている、誹謗中傷や炎上などのトラブルに巻き込まれないようにするための注意点や、画像の引用のルールについて、スマホやSNS事情に詳しいITジャーナリストの高橋暁子さんに伺いました。
●誹謗中傷と批判の違いとは?
「誹謗中傷は人格や存在を否定することです。言動に対する意見や批判は誹謗中傷に入りません」と高橋さん。
たとえば、「お笑い芸人さんのこのコントはおもしろくなかった」などはあくまでコントへの感想になるので、誹謗中傷にはなりません。ただ、批判や意見と言えど、言われた当人やファンなどはいい気持ちがしないことは理解しておくことが必要です。
「なので本人にダイレクトに伝えたりSNSに投稿するのではなく、周囲の人に口で言うだけにするのがおすすめです。というのも匿名性が強いSNSなどは、どうしても言葉が攻撃的になりがちに。さらに不特定多数の方が見る場面で議論は向いていないのです。意見が分かれやすいものほど炎上したり、変に盛り上がってしまうので気をつけましょう」(高橋さん)
●ツイートの引用って著作権の侵害にならない?
話題のツイートをブログに載せたり、コスメを紹介したくて公式サイトから画像を借りている人も多いと思いますが、著作権の侵害などの問題はないのでしょうか。
「基本的にTwitterでは引用が認められています。改変などせず、ちゃんと引用元をはっきりさせておけば問題はありません。また画像の使用に関しては著作権に触れない、著作権者に不利益を与えていない、引用の範囲に収まりメインコンテンツになっていないということがポイントです。コスメの使用感などを説明したい目的で、そこに商品画像があるとわかりやすいなど補助的な役割なら大丈夫です」(高橋さん)
●大事なのは押しつけない&そして相手に不利益にならないこと
SNSやネットがもはや当たり前になっているからこそ、そこにまつわるマナーももちろんあります。
「深夜にLINEのプッシュ通知が来て迷惑、という話も耳にします。大事なのは相手との距離感と、自分は気にしないからといった価値観を押しつけないこと。深夜にプッシュ通知が来ても平気な間柄なのか、相手にとって迷惑ではないのか、きちんと判断することが大切です」(高橋さん)
●どうしても、リアルでは言えないような愚痴を呟きたいときは
「現実と切り離したネットという世界だからこそ日常のストレスのはけ口として使っている方もいると思います。ネガティブなことやマイナスなことを書き込むことはデメリットにつながりやすいですが、それでもどうしても呟きたいというのであれば『笑える』ような愚痴の呟き方がいいと思います」(高橋さん)
そうすればネガティブな愚痴も共感を得られやすく、また万が一見られてもトラブルに発展しにくそうです。
「もしくは見られてもいい信頼関係を築けているグループトークの中でだけ呟くなど、不特定多数とつながりづらい環境をつくるのも手段の1つだと思います」
SNSとより楽しく、前向きにつき合うためにも、ネットマナーを大切にしながら活用していきたいですね。