日本の連続ドラマ史上初となる、病院薬剤師を主人公にした医療ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』が、本日よりスタートします。
主演を務める石原さとみさんに、お話を伺いました。
『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』石原さとみさんインタビュー
●今まで見えなかった薬剤師の仕事
「薬剤師さんって、お世話になっているはずなのに、どういうお仕事をされているかわからないことが多いと思います。このドラマで、薬剤師さんのお仕事を知ることによって、今までの“ありがとう”の質が変わるのでは、と。そういうドラマができたらいいなと思います」
目を輝かせて語るのは、主人公の葵みどりを演じる石原さとみさん。原作は、医療原案を富野浩充が担当した、荒井ママレの人気コミック『アンサングシンデレラ 病院薬剤師葵みどり』です。
「原作を読んで、仕事内容の大変さに驚きましたし、薬剤師は“薬で命を助ける専門家”なんだと痛感しました。そして、病院で治療したあとも、患者さんが自分らしく生きていける生活になるまでのケアを担っているんだということに気づかされました。“かかりつけ薬剤師”という言葉が広まったらうれしいですね」
薬剤師の役割は、医薬品全般における豊富な知識を生かし、医師の処方箋に基づく調剤や服薬指導、医薬品の管理・販売を行うこと。医師の出す処方箋に唯一、異を唱えることができる薬剤師は、患者にとって“最後の砦”ともいえる重要な存在です。
●縁の下の力もちとして奮闘する姿に注目を
“アンサング”とは、「ほめられない」という意味。医師のように頼られることも、看護師のように親しまれることもないけれど、“縁の下の力もち(=アンサングヒーロー)”として患者のために奮闘します。
みどりは、「薬は患者の今後の生活につながるからこそ、その人自身を知る必要がある。それが薬剤師にとってなにより大切」という信念のもち主。チャームポイントのお団子ヘアを揺らしながら、患者ひとりひとりと真摯に向き合っていきます。
「薬剤師の友達がいるのですが、さまざまな質問に対してなんでも答えてくれて、どれだけ勉強してきたのだろうと、あらためて尊敬しました。薬が本当に効いているのかを判断するには、患者さんのことをよく見ていないとわからないので、ひとりの患者さんが薬を服用してどんな効果が現れていくのか目を離さない、薬剤師としての姿勢を大切に演じていきたいです」
●ユニフォームデザインにも参加
劇中で着る薬剤師のユニフォームも、石原さん自らデザインに加わったと言います。
「術着や看護師さんと差別化を図りながら、機能的で、優しいけど甘くない色にするとか、生地選びやステッチの切り返し、ポケットの位置や大きさなど、いろいろと話し合いながら決めていけて楽しかったです。実際に薬剤師さんが着てくださったらと、夢が広がりました(笑)」
「薬剤師という仕事をとおして、きちんと現実を伝えていきたい」と語る石原さん。決して諦めないみどりの姿に、力をもらえるに違いありません。
7月16日スタート 木曜劇場
『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』毎週木曜夜10時(第1話は15分拡大)
フジテレビ系全国ネット放送
【石原さとみさん】
1986年、東京都生まれ。2003年、映画『わたしのグランパ』で女優デビュー。同年、NHK連続テレビ小説『てるてる家族』で全国区に。以後、ドラマ、映画、舞台で活躍。最近の出演作は、ドラマ『アンナチュラル』『高嶺の花』『Heaven? ~ご苦楽レストラン~』、映画『シン・ゴジラ』『決算! 忠臣蔵』、舞台『密やかな結晶』『アジアの女』など。