年齢を重ねるごとに「昔着ていた服が似合わない」「新しい服を買ってもしっくりこない」など“コーディネート迷子”になったと感じることはありませんか?

自身もアラフィフ世代で、一時コーディネート迷子になっていたという、収納アドバイザーの小林志保さんに、50代からの服選び・クローゼットづくりのコツについて教えてもらいました。

クローゼットの服を整える女性
50代からのコーディネート迷子を脱出するコツ
すべての画像を見る(全7枚)

「若い頃のように服が選べない」と感じたら見直したいこと

40代、50代以上の方のなかには、朝の身支度で、今日の服選びに時間がかかってしまう方も多いのではないでしょうか。私も少し前まではあーでもない、こーでもないと無駄な時間を使っていたひとりです。

なぜ時間がかかってしまうのか? それは確実にコーディネート迷子となっているからだと気づきました。そこで、私自身が実践して効果があった方法をご紹介します。

●まずはクローゼットのすっきり化から

服選びに時間がかかってしまういちばんの原因は、クローゼットの中が乱雑で自分が着たい服が見つからないことにあります。何年も使っていない服や、もってることすら忘れてしまっている服をクローゼットの中にしまい込んではいませんか?

片づけられない人間時代のクローゼット
片づけられない人間時代の小林さんのクローゼット

クローゼットの中が乱雑になる理由はいたってシンプル。しまい込むばかりで、減らす作業をあと回しにしてしまっているからです。

まずは、時間がかかってでも今の自分に必要な服を残し、それ意外は手放して、見通しのいいクローゼットにしてみましょう。もっている服の量が減ると、服選びがぐんとラクになると思います。

●自分の定番服を決める

次におすすめなのが、しっくりくる普段着のなかから「定番服」をつくっておくことです。

私たちの年齢になるとお出かけする回数も減るので、勝負服をたくさんもつよりも、失敗のない普段着を用意する方が困らずにすみます。

白シャツとデニム

私の定番服は白シャツにデニム。動きやすく、すっきりと清潔に見えて飽きのこないコーディネートです。この定番服を決めておくことで、普段のコーディネートは悩まず短時間ですんでいます。また定番服を決めると、そんなに数が必要ないこともわかるので、服の持ちすぎ防止にもつながり、おすすめです。

●仕事用の服はジャケットさえあればOK

講師の仕事やお客様のご自宅に伺うことの多い仕事柄、TPOに合った洋服を用意する必要があります。そんな私が用意している仕事用アイテムは、ジャケットです。

淡いピンクのジャケットを着た女性

普段に着ている白シャツ1枚に、ジャケットを羽織るだけで普段着から仕事着へ変身。「きちんとしたいときは、普段着+ジャケット」と決めておけば、悩みません。もっている服を上手に使っていくことで、過度に購入することも避けることができ、服の数も増えすぎることの防止ができます。