「冬場はなんだか目が疲れやすい」と感じることはありませんか?
空気が乾燥する冬は、肌のカサつきだけでなくドライアイにも要注意。とくにエアコンをつけた室内はかなり乾燥しやすいので、「目がショボショボする」「目がかゆい」「ものがかすんで見える」と感じたら、すでにドライアイになってしまっている可能性があります。

ここでは家で簡単にできる、ドライアイ対策になる目のトレーニングを紹介します。

目頭をおさえる女性
「ガボールパッチ」でドライアイ対策を
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ガボールパッチ・トレーニングで、ドライアイ対策を

ドライアイになるとピントが合わせにくくなるため、眼が疲れやすくなるうえに頭痛や肩こりの原因にも。

意識的にまばたきをする、目薬をさす、部屋を加湿するなど、自分でできるドライアイのケア方法はさまざまですが、手軽にできるのが「ガボールパッチ・トレーニング」。
ガボールパッチは、「見るだけで老眼や近視が改善する」といま話題の視力改善法ですが、ドライアイなどで疲れた目を改善させるにもぴったりなんです。

●一日一回、気軽にトライ!ガボールパッチのやり方

さっそくですが、ガボールパッチのやり方をご紹介します。
基本的なトレーニング方法と注意点は以下の通り。とても簡単です。

ガボールパッチのやり方

・同じガボールパッチを探す

・画面は目からスマホは30cm、PCは40cmほど離す

・明るい場所で行う

・1日1回、3~10分ほど行う

・メガネやコンタクトレンズはつけたまま行う(ドライアイで目の乾燥が気になる人は目薬をさしてから行いましょう。途中でまばたきをすることも忘れずに)

・最低でも10日間は続けて行う

●ガボールパッチを「見るだけ」で視力が上がるワケ

なぜガボールパッチが視力改善やドライアイ対策に有効なのか、眼科専門医の林田康隆先生に教えてもらいました。

「ガボールパッチとは、イギリスの物理学者デニス・ガボール博士によって考案された、ぼけた縞模様のこと。ガポールパッチを見ると脳の画像処理能力=脳内視力を高めることができるため、近視や老眼でも見えやすくなることが期待できるのです。ぼけた縞模様を見ようとするとき、目だけでは判別しきれず、脳がそれをカバーしようと一生懸命働くと考えられます。そのため、脳でものを見る部分『視覚野』が刺激され、トレーニングを続けるうちに日常生活でも判別しづらいものがはっきり見えるようになってくるのです」

ガボールパッチは、目を通して脳に働きかけることで、脳内視力を高め視力も上げてくれるわけです。

「ガポールパッチ・トレーニングでは眼球をよく動かすため、続けていると目の筋肉の柔軟性が保たれます。その結果、加齢や環境的要因で進んでしまうピント調節機能の低下を防ぐこともできます」

ガボールパッチ・トレーニングで「見ることを意識」して「普段は動かさない眼球を動かす」ことが、ドライアイや目の酷使などで疲れた目を改善させることにも繋がるのです。

実際にガボールパッチをやってみましょう

ガボールパッチ

色が少しずつ違うバラの写真の上に、ガボールパッチが並んでいます。好きなガボールパッチを1つ選び、それと同じものをすべて探し出します。全部見つけたら、別のガボールパッチを選び、同じように繰り返します。

「背景色とガボールバッチの色に差がないと、よく見分けなければいけません。その分よく目を動かすようになります」

答えはこちら!