イベントごとが多い12月。慌ただしく過ごしているのに太る、しかもそれが年をまたいで長引く…なんてことも珍しくありません。

なぜこの時期は体型が崩れやすいのでしょうか。ヨガインストラクターで、ボディメイクに詳しい高木沙織さんに、「12月に太りやすい人がやりがちな5つの習慣」を教えてもらいました。

早食い、ながら食いは要注意!12月に太りやすい人の特徴

早食い、ながら食いは要注意!12月に太りやすい人の特徴
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●(1)つまみ食いをしている

忙しく過ごしている日。食べものが視界に入ると、「今日はよく動いているから」「食べられる今のうちに」などと理由をつけて、「ちょっとつまんでおこう」と食べ物に手が伸びてしまう人も多いでしょう。

はい、このつまみ食いは本当に必要でしょうか? 朝から食べていないという場合は除きますが、まずは水やお茶などの水分を摂ってみてください。それで落ち着くようなら本物の食欲ではなく、視覚からの誘惑に騙されているかもしれません。

つまみ食いは癖になりやすいので、目につくところに食べものを置かないようにするのも手です。
忙しさからくるストレスもまた間食の引き金になるので、ストレッチや深呼吸をするなど自分なりに発散する術を身につけておきましょう。

●(2)早食いをしている

食事にかける時間がないとどうしても早食いになってしまいます。

早食いは、胃腸への負担が大きくなるだけでなく、満腹を感じる前に食事がすんでしまい、食べたことへの満足感を得にくくなるでしょう。さらには、食後血糖値が上がりやすくなり、肥満の原因になるとも言われています。

毎食ゆっくり食べることが難しいという人は、血糖値の上昇を緩やかにする低GI食品(そば、玄米、緑黄色野菜、キノコなど)を摂るようにしたり、消化のよいものを食べたりする工夫をしましょう。

外食の機会が増える時期でもあるので、自炊をする日は調整日として食べるものに気を使って。

●(3)ながら食いをしている

ながら食いをしている

ながら食いをしない人はいないかもしれない、というくらい多くの人は“なにかをしながら”食事をしています。

テレビを見ながら、スマートフォンを見ながらというのは当たり前の食事風景になりつつあります。食事の間に情報収集をするのは忙しい人にとっては大事なことかもしれませんが、食べることに集中していないと、視覚も聴覚も嗅覚も、脳だって満足しません。また、なにをどのくらい食べたのか認識できずに食べすぎたりもします。

人とおしゃべりをしながらの食事もながら食いに含まれるので、食べ始めの数分だけでもよいです。これから口に運ぶ目の前に並んだ食べものに意識を向けてみて。

●(4)すぐに食べられるものに囲まれている

12月に入ると、スーパーや食品売り場にはパーティシーズンに花を添えるオードブルや総菜が並びます。ほかにも、正月のおせち料理やもちが並び始めるでしょう。

日頃料理をがんばっている人がゆっくりと休めるようにすぐに食べられて、保存がきくような食材がズラリと並ぶのです。「手間ひまがかかる料理はお休み」というのもこの時期ならではの風習で、忙しく過ごす人にとっては天国かも。

ですが、気をつけたいのはそれが長引くこと。すぐに食べられるものに囲まれていると、こちらもまた視覚から食べたい気持ちが刺激されてしまい、必要以上に食べてしまいかねません。

それが栄養バランスに優れたものならばまだよいのですが、大体は食物繊維やビタミン、ミネラル類が不足したもので体調を崩しやすくなったり、便秘になったり、脂質、糖質の代謝が滞ったりして体型の崩れにもつながります。忙しくても、栄養バランスは気にかけて。

●(5)移動が手抜きになる

時短になるからと、普段は徒歩や自転車で移動していた場所へ車で向かう。階段より早いからと、エレベーター・エスカレーターを使うのも、言うまでもなく運動不足の引き金になります。

一度ラクをしてしまうと、そこからもとの生活に戻すのは一苦労です。時短も大事だけれど、忙しさが落ち着いてきたらなるべく早く動く生活へと切り替えたいものですね。

12月は1年のなかでも忙しく、いつもどおりのライフスタイルとはいきません。12月が終わると次は正月で、体型の崩れが心配な季節は長く続きます。上記の項目にはくれぐれもご注意を。