住宅ローン金利が上昇し、「変動金利のままで大丈夫?」「固定金利に借り換えたほうがいい?」と不安に感じている人も多いはず。すでに住宅ローンを返済中の場合、見直しのポイントは借りている金利タイプによって異なると話すのは、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さん。金利上昇にも慌てず備える方法を、畠中先生に詳しく教えてもらいました。

住宅ローンの悩みに、FPの畠中先生が答えます(イメージ画像:PIXTA)
住宅ローンのお悩みに、FPの畠中先生が答えます(イメージ画像:PIXTA)
すべての画像を見る(全5枚)

Q:金利上昇中の今、住宅ローンの借り換えや繰り上げ返済はした方がいい?

イメージ画像:PIXTA
イメージ画像:PIXTA

「住宅ローンの金利が上がっているので、今のままで大丈夫なのか不安です。変動金利型のローンを借りていますが、固定金利型への借り換えや、繰り上げ返済をした方がいいのでしょうか?」(40代・Yさん)

A:借りている金利タイプを確認し、慌てずに見直しを

イメージ画像:PIXTA
イメージ画像:PIXTA

住宅ローンの見直しが必要かどうかは、現在借りている金利タイプによって異なります。

すでに固定金利型で借りている人は、基本的にそのまま返済を続けてよいでしょう。固定金利型は、借りたときに決まった金利が返済期間中続くため、今後金利が上がっても返済額は変わりません。金利が上昇している今、あえて借り換えると、かえって返済額が増える可能性があります。

一方、変動金利型で借りている人は、金利が上がると返済額が増えることがあります。たとえば、金利が0.5%上がると、35年返済の場合、借入額1000万円あたり月々約2600~3000円の増加が目安です。3000万円を借りている場合には、月々約8000~9000円増える計算になります。

金利の変更は、元金の減り方に影響する場合も

ただ、金利上昇が不安だからといって、すぐに変動金利型から固定金利型へ借り換えようとするのは早計かもしれません。なぜなら、固定金利型は、変動金利型よりも金利が高い傾向があるため、毎月の返済額が増えるだけでなく、返済額のうち元金に充てられる割合が少なくなるためです。

前回の記事でも解説しましたが、元金とは、借りたお金のうち、まだ返していない部分のこと。元金の減り方がゆるやかになると、ローン残高も減りにくくなります。

そのため、深く考えずに変動金利型から固定金利型に住宅ローンの借り換えをおこなってしまうと、月々の返済額が増えるもかかわらず、元金の返済割合は減る現象が起こるのです。

金利が上がる不安を抑えるために固定金利型へ借り換える方法もありますが、借り換え後の返済額だけでなく、元金がどれくらい減るかも確認して判断しましょう。固定金利型への借り換えを迷っている人は、返済期間を短くする方法(住宅ローンの条件変更)も検討してみてください。