自身も戦争を体験したヘミングウェイ

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『老人と海』『武器よさらば』など、数々の名作を世に送り出したアメリカの作家、アーネスト・ヘミングウェイ。彼の人生も、波乱万丈なものでした。

●19歳で志願して、イタリアの戦場へ

ヘミングウェイは19歳のとき、第一次世界大戦の真っただ中に、地方紙の見習い記者をやめ、自ら志願してイタリアの戦場に向かいました。

本当は兵士として戦いたかったものの、目が悪いという理由で不合格に。それでもあきらめきれず、ケガをした兵士を助ける赤十字の救急車運転手として、なんとか戦場にたどり着いたのです。「文豪」というより、まるで映画の主人公のような若者時代を送っていました。

●大ケガを負いながらも仲間を助けた

ところが戦場に着いてわずか数週間で、ヘミングウェイは大事件に巻き込まれます。負傷兵を助けようとしていたところ、すぐ近くに砲弾が落ち、その破片が体じゅうに突き刺さるという、命に関わるほどの重傷を負ってしまったのです。

最終的に200か所近い傷を負っていたといいますから、想像するだけで痛そうです。それでも本人は、自分よりひどいケガをした仲間を先に安全な場所まで運ぼうとしたというから驚きです。病院では何度も手術を受け、長いリハビリ生活を送ることになりました。

●戦場の記憶が名作を生んだ

このときの強烈な体験は、ヘミングウェイの心に一生残りました。彼の作品には「死」や「勇気」、そして戦争のむなしさが繰り返し描かれます。

じつは退院後、戦場で出会った看護師に恋をして結婚の約束をしたものの、結局その恋は実りませんでした。そんな戦争と恋の苦い経験と痛みをもとに書かれたのが、戦争小説の名作『武器よさらば』です。

実際に戦場で重傷を負い、大切な人との別れも経験したからこそ、戦争が人から奪うものをリアルに描き、文学史に残る物語を生み出すことができたのでしょう。

『老人と海』

ヘミングウェイの代表作として、世界中で長く読み継がれてきた『老人と海』。年老いた漁師サンチャゴが、たった一人で海へ出て、巨大なカジキとの壮絶な戦いに挑む物語です。

『老人と海』のあらすじを、イラストと一緒にご紹介します。

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何日も魚が釣れない不運が続いても、決して諦めないサンチャゴ。ようやく出会った巨大なカジキと、何日にもわたって力の限り戦い続けます。自然の厳しさや、生きることの苦しさを描きながら、そのなかでも誇りを失わず立ち向かう人間の強さを描いた作品です。

サンチャゴはなぜ、傷つき疲れ果てても戦い続けたのか。その姿に込められた「人間の強さ」とはなんなのかにも注目しながら、物語をたどってみてください。

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