服はたくさんあるのに、着たい服が見つからない…。そんな悩みを抱えている人は少なくありません。じつは、その原因は服の数ではなく、「選ぶ基準」にあることも。今回は、時間×片付けコンサルタントの下村志保美さんが提案する、今の自分に合う服を選び、クローゼットを上手に整えるコツを紹介します。
※ この記事は『人生が整うノート』(扶桑社刊)に掲載された内容を一部抜粋・再編集して作成しています
すべての画像を見る(全4枚)まずは、「服が捨てられない理由」を考える
「着る服がないんです」というお客様ほど、クローゼットがパンパンだったりします。服自体はたくさんある。だけどその半分以上が、10年以上着ていない服なんてこともざらです。
ずっと着ていない服を、なぜ人は捨てられないのでしょうか?
洋服やブランドバッグは、年数が経つほど過去の栄光や思い出と結びついて、それへの執着が強くなりがちです。
たとえば50代の私たちが若い頃は、「一生もの」という言葉が流行っていました。一生使える服やバッグ、ブランド品を買うことがステイタスのひとつ。当時の楽しかった記憶、キラキラしていた記憶と結びついて、「がんばって買ったから」と手放しにくくなります。
しかし、時代は変わりました。今の時代には、今のファッションがあります。
結婚前に着ていた、今より2回りもサイズが小さい服。ブランド物だけど、今の自分には重すぎるバッグ。今それらを身につけて外に出かけたいと感じるでしょうか…?
もちろん、本当に愛着があって、使わないけど大事に持っていたいという洋服なら、取っておいてかまいません。
でも、それが10着も20着もとなると、クローゼットを圧迫し、今着るべき服が入らなくなってしまう。それでは、本末転倒です。だからこそ選ぶ力を磨いて、本当に必要なものを選び取っていただきたいのです。
「いつか使うかも」ではなく、「今の私が使いたいか」
ものを手放す際に、大切にしてほしい問いかけがあります。それは「いつか使うか」ではなく「今の私が使いたいか」。
「いつか使うかもしれない」という思考は、未来にものを先送りしています。その「いつか」は、もしかしたら来年くるかもしれませんが、3年後かもしれませんし、二度と来ないかもしれません。
一方で「今の私が使いたいか」は、ものの基準を現在に合わせています。
たとえば洋服だったら、今の自分にサイズが合っているか、洗濯がしやすいか、着やすい素材か、重くないか、デザインが古臭くないか、着ていてテンションが上がるか…。そんな視点で見直してみてください。
●クローゼット整理で試してほしい「書き出し」ワーク
そこで、ぜひ試してほしいワークがあります。ノートやスマホのメモに、「今、よく着ているお気に入りの服」を3着書き出してみてください。そして、「どんなときに着たくなるか」「3着に共通する特徴はなにか」を考えてみましょう。
「柄が好きだから」「体型をきれいに見せてくれるから」「洗いやすく、お手入れがラクだから」など、きっと共通する理由が見つかるはずです。
1着だけではピンとこないかもしれませんが、よく着る服3着の共通点を考えていくと、なぜ今の自分がそれらの服を気に入っているのかの理由が見えてきます。
もちろんこれは、服以外のものにも使えるテクニックです。こうして必要なものの時間軸を、未来ではなく今に合わせていきましょう。
過去のあなたが買ったものより、今のあなたが好きなものを。未来に使うものよりも、今、使いたいものを。
その練習が、あなた自身の「選ぶ力」を取り戻す第一歩です。
下村志保美さんの新刊『人生が整うノート』(扶桑社刊)は、片づけ・お金・時間・人間関係という生活の4領域を整えるヒントが満載。さらに書き込み式の35個のワークを実践することで、少しずつ「選ぶ力」が身につく一冊です。




