スーパーで1円でも安い商品を選び、セールがあれば必ずチェックする。節約しているつもりなのに、なぜかお金が貯まらない…。そんな経験はありませんか? ファイナンシャルプランナーで片付けのプロである下村志保美さんが3000件以上のお宅に伺って気づいた、節約上手になるための「ものを買うときの考え方」について語ります。

ものを買うときの判断基準とは…?
ものを買うときの判断基準とは…?
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「安いから買う」の落とし穴

収納用品

以前、仕事で伺ったお宅で、トイレ用洗剤が20本以上ストックされていたことがあったのですが、そのお客様は「普段より100円安くなっていると、買わずにはいられない」とおっしゃっていました。しかし、20本以上あるということは、使う量と買う量のバランスが取れていない状態です。

別のお客様は、「雑貨店の『10%オフ週間』になると、なにか買わずにはいられない」とおっしゃっていました。食品、収納用品、衣類…まとめ買いした結果、「この収納グッズ、どこで使えばいいですか?」と私に相談することになりました。

「安く買ったはずなのに、結局使わなかった」「捨てることになってしまった」という方は、本当に多いです。

問題は、「安いかどうか」が判断基準になっていることだと感じています。本来の問いは「必要かどうか」のはずが、値段が先に来てしまっている。安く買ったものが使われないまま家にたまり、最終的には捨てることになる。これでは節約どころか、お金も空間も無駄にしてしまいます。

いちばん怖いのは、節約している「つもり」になっていることです。

本当の問題は、ものを買うときの「基準」がないこと

では、なぜ「安いから」という理由で買ってしまうのでしょうか?

多くのお宅を見てきた経験から感じるのは、「自分にとってなにが必要か」「なにがどれくらい必要か」という基準が決まっていないと、値段という外側のものさしに頼りやすくなるということです。「安い=いいこと」という判断が自動的に動いてしまう。

これは片付けにも共通しています。捨てる基準が決まっていないから捨てられない。「もったいない」「いつか使うかも」という言葉に引っ張られてしまう。

お金の使い方と部屋の状態は、同じ思考グセが生み出していることが多いと感じています。