「緊張」があるからこそ、人生はおもしろい
すべての画像を見る(全6枚)この「緊張」。なかなかの曲者です。味方にすれば、とてもすばらしい集中力を与えてくれますが、敵となると思いどおりに動けず、震える体に萎縮してしまう危険をはらんでいます。
「自分を信じること」そして「実力以上に自分をよく見せようと思わないこと」この2つが、私が緊張をコントロールする鍵となっています。
そして意地の悪いことに、この「緊張」がないと俳優としては今ひとつものたりない表現となる気がします。
以前。歌舞伎俳優の中村勘三郎さんが、あまりに伸び伸びと板の上でお芝居をされている姿に憧れ「緊張はされないのですか?」と伺ったところ、あの粋な江戸弁で「麻衣ちゃん。俳優は緊張しなくなったら終わりだよ。手が震えるからこそ、おもしろいんだよ」と軽妙に答えてくださいました。
長年親交のあった志村けんさんも、「本番前には震えるよ」と話してくださり、大物の方こそ緊張とのスタンスを上手に保っていらっしゃる印象をもちました。
「緊張」のスパイスが、人生を豊かにしてくれる
震えるほどの緊張は、ときに逃げ出したくなるほどの恐怖心をもたらすことがありますが、乗り越えたときの達成感は、なんとも魅力的です。
平穏な生活の中ではなかなか味わうことのできない「緊張」は、決して俳優業に限ることではなく、なにか好きな事柄を見つけ、没頭し、その成果をなんらかの形で示そうとしたときに起きる現象なのかもしれません。
これって、じつはすてきなアンチエイジングになっているのではないでしょうか。
「緊張」と「緩和」。どちらか一方ばかりに偏ってはいけませんが、生活の中に「緊張」が生じる習い事や趣味をもつことは、後半の人生を豊かにしてくれると信じています。
50の手習いとよく聞きますが、子どもの頃から憧れていたピアノを始め、発表会で披露する同世代や先輩方はとても生き生きとされています。ちょっと面倒なようですが、震えるような緊張を見つける冒険をしてみませんか。
<川上麻衣子さん還暦記念イベント情報>
2026年6月16日(木) ライブスペースQ u i(東京都台東区上野2-13-2 パークサイドビル4階)にて、川上麻衣子さんの還暦記念イベント「丙午(ひのえうま) 第二章」が開催決定! 詳細は川上麻衣子さんのSNSをチェックしてみてください。

