子どもが大きくなり、進学や就職、結婚などで独立したご家庭も多いはず。ふとさみしくなったり、夫婦だけの暮らしを不安を抱える方もいらっしゃいます。ここではESSE読者がもつ「子離れ・夫婦ふたり暮らし」のお悩みについて、産婦人科医の高尾美穂先生がアドバイスします。

※ この記事は『高尾美穂のオトナ世代のこころとからだ相談室』(扶桑社刊)より一部抜粋、再構成の上作成しております。

子どもを見送る親
子どもが巣立つのが寂しい…適切な「子離れ」のタイミングは?
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Q:家族の時間が欲しく、子どもが帰る夜中まで起きています

家族の時間が欲しい…!

最初の質問は、「家族の時間が欲しい」という悩みについて。

「最近、大学生の子どもたちの帰りが遅く、それに合わせて夜中まで起きています。夕食後、仮眠をとっていても体が疲れます。家族との時間が欲しいのですが、どうすればいいか教えてください」(54歳)

A:子離れのとき。自分らしい時間の過ごし方を見つけて

この相談には、いくつかの悩みが重なっているようです。子どもたちの帰りが遅くて心配していること。自分の体が疲れてしまうこと。そして、子どもたちを含めた家族の時間が減って、さみしさを感じていること。とくに最後の「家族との時間が欲しい」という思いが、相談者さんにとって多くなウエイトを占めているように感じます。

大学生ともなると、学業だけでなくサークル活動やバイトで大忙し。帰宅時間が遅くなるのは、むしろ健全の証ともいえるのかもしれません。相談者さんの家では、高校生までは親子の会話が多かったのかもしれませんね。それが急に減ってしまって、さみしさを感じるのは自然なこと。

とはいえ、大学生といえば立派な大人。1人の人間として自立を始めているときです。ここは、大きな心で見守ることが大切です。

●あえて子どもと距離をとってみて

仮眠をとってまで帰宅を待つのは、体に負担がかかっていることでしょう。それより、思いきって早めに休んでしまいましょう。おそらく子どもたちも「待っていてくれなくていいよ」と思っているはずです。むしろ少し距離を置いたほうが「最近、お母さんとしゃべってないな」と、子どものほうから時間をつくろうとしてくるかもしれませんよ。

相談者さんは、ちょうど子離れのタイミング。親にとって子どもはいつまでも子どもですが、過干渉はこの機会にすっぱり卒業。もし子どもが親を頼ってきたら、そのときに手を差し伸べるスタンスで十分です。

そして、子育てが一段落した今こそ自分が好きなことを見つけ、その時間を大切にしてみませんか? 親が楽しそうに過ごしている姿を見ると子どもはうれしく感じるし、興味をもつものです。疲れた顔より、そんな姿を見せるほうが、きっと望ましい親子関係を築けるはずですよ。