着ないけれどとっておきたい服もある

古い真っ赤なジャケットは、クローゼットを明るくしてくれる存在です
古い真っ赤なジャケットは、クローゼットを明るくしてくれる存在です
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洋服を整理する場合、手放すかどうかを決める際に難しいのは、着心地と見た目のバランスを見極めることです。たとえばTシャツは少しくたっとしてきた頃が着心地がよいため、つい長く着続けてしまうけれど…。

今年の夏、外出先でなにげなく鏡を見たら、だらしない服を着たおばあさんが映っていました。よく見たら、それは私! 着るものを選ぶときは自分を客観視することも忘れちゃいけないな、と反省しました。

「ところてん方式」で、今好きなものを持つことにしてはいるけれど、「古いから」「使わないから」と割りきれるとは限りません。片付け上手な人は「1年着なかったものは捨てる」などとルールを決めていたりしますが、私には無理。「今もこれからも使わないけれど持っていたいもの」もあるからです。

●夫のカシミヤセーターはずっと手元に残す

たとえば、真っ赤なジャケット。何十年も着ていないので、本来は処分するべきでしょう。でも、私のクローゼットにある服は、黒、白、グレーがほとんど。赤いジャケットを捨ててしまったら、ここから光がなくなってしまう! だから、この先も着ることがないのはわかっていても持ち続けているんです。

もうひとつが、夫のカシミヤのセーター。ほかの衣類は処分したけれど、夫がとくに好きだった3枚は手元に置いています。私には大きすぎるけれど、風邪をひいてパジャマで過ごすときのガウンがわりにぴったり。腰までおおわれるから温かいし、なつかしいセーターにくるまっていると、夫に抱きしめられているような気分になれるんです。

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