リビングの印象を大きく左右する「折り上げ天井」。デザイン性が高い一方で、コストやメンテナンスが気になるという声も少なくありません。今回、2年前に4LDKの注文住宅を建て、折り上げ天井を実際に採用した日刊住まいライターが、暮らし始めて実感したメリットとデメリット、そして想定外だった「懸念点」について、詳しく語ります。

和室から見た折り上げ天井
折り上げ天井のメリットとデメリット
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コスト・メンテナンス面も考慮して設置した「折り上げ天井」

1階の間取り図

わが家は、夫婦と未就学児の子ども3人の5人家族。2年前に大手ハウスメーカーで4LDKの注文住宅を建てました。

LDKは約22畳で、家族がいちばん長く過ごす場所です。リビングづくりを考えるなかで取り入れたのが「折り上げ天井」。天井の一部を一段高く仕上げることで、空間に奥行きを出すデザインです。

ヒントにしたのは、筆者がよく訪れているお気に入りのカフェ。打ち合わせの際には、そのカフェの写真を見せながら、「こんな雰囲気にしたい」と具体的にイメージを共有しました。

当初は、天井全体にレッドシダーなどの無垢材をはることに憧れていましたが、コストオーバーにより断念。ただ、折り上げ天井にすることは絶対にゆずれなかったため、最終的に木目調のクロスを選びました。

結果、主張しすぎない色味が家具や照明になじみ、空間全体がやわらかい印象になりました。

メリット1:天井の視覚効果でリビングが広く見える

天井と床の木目がそろっている様子

住んでいていちばん実感しているのは、リビングが実際より広く感じられることです。

折り上げ部分があることで天井に高さが生まれ、視線が自然と上へ抜けていきます。ソファは置かず、開放感を重視したことで、来客者にもほめられるお気に入りの場所になりました。

折り上げ部分の白クロス

折り上げ部分には白のクロスを選択。白は光を反射しやすく、間接照明の光がやわらかく広がります。照明をつけたときに下地が透けてしまわないよう、あえて柄がしっかりあるクロスを選びました。

さらに意識したのが木目の向きです。床の木目の向きと、天井クロスの向きをそろえました。その結果、視線が奥へと流れ、空間に一体感が生まれるように。