親の高齢化や子どもの自立など、ライフスタイルが大きく変わる50代。SNSでシンプルな暮らしを発信するTajiさん(フォロワー7.9万人)は、なんと52歳から「ひとりで住むためのマイホーム」を建て始めたそう。そんなTajiさんの「家づくりの軸」についてご紹介します。
※ この記事は『53歳からのシンプルモダンな暮らし』(CEメディアハウス刊)より一部抜粋、再構成の上作成しております。
すべての画像を見る(全4枚)これからの人生を考え、自分だけの家を建てる
約30年前に建て直した母屋のリフォームを検討していましたが、見積もりに驚愕して、「だったら自分だけの家を建てよう!」と、夢のマイホーム計画に突入しました。母屋の横に22坪の駐車場があります。ここに家を建てられそうです。
ただ、問題は日当たりが悪いこと。駐車場の南側のすぐ隣に大きな母屋があるため、日が当たりません。工務店さんに相談したところ、さまざまな角度から土地を見て、どの時間帯にどこに日が当たるのかを緻密に計算してくれました。その結果、母屋の隙間から入る光を考えて窓の位置を決めてくれたのです。
●将来のために、母や息子と一緒に住まない家をつくる
そして、まずは私が駐車場として使っている場所に、小さい家を建てる、将来母が亡くなったあと、母屋を壊して息子の家を建てる。そのときに、家の向きを変えて建てれば私の家を含め2軒とも日当たりがよくなる、とアドバイスをいただきました。
親と同居していると、子育てに協力してもらえるのでありがたいのは事実です。けれど、勝手なものでだんだん重荷にもなると痛感しています。息子との関係は良好ですが、今は独身でもいずれ家族が増えるかもしれませんし、どういう状況になっていくかはわかりません。
将来のために、母や息子と一緒に住まなくてよい家をつくっておきたい。たとえスープの冷めない距離でも、ひとつ屋根の下にいるのといないのとではかなり違ってきます。お互いに自立した関係を保てるように、住まいは近くても別々がよいと思っています。

