更年期障害とPMSは区別がつきにくい

更年期障害とPMS
※画像はイメージです
すべての画像を見る(全6枚)

更年期障害に似た症状にPMS(月経前症候群)があります。このPMSとは、排卵日から生理が始まるまでの期間に、イライラや頭痛などが起こる症状のこと。40代はホルモンの波が心身にこたえるようになるため、それまで大丈夫であった方も、だんだんと不調を訴えるようになりがちです。

40代で生理周期が少し乱れてきたくらいだと、そのイライラがPMSによるものか、更年期障害によるものか判断はつきにくいのですが、いずれにしてもつらければ一度婦人科で相談してみましょう。

PMSであっても更年期でもあっても意外と治療のアプローチは似てくるものです。とくに、生理周期の乱れは更年期のサインの1つです。そのため、これまでと生理周期が異なり、経血量が少なくなるなどの変化が見られる場合は更年期症状の可能性も考慮し、一度婦人科で相談してみましょう。

更年期の不調?と思ったら、医師に相談を

医師に相談する女性
※画像はイメージです

最近ではネットで調べて「先生、この症状、更年期じゃないですか?」と質問してくる患者さんが増えています。ただ、すべての不調を更年期で片付けてしまうのは考えもの。ましてや「つらいのは更年期の数年だからやりすごそう」と、不調を放っておいたり、我慢を続けたりするのはよくありません。

「ひょっとして更年期障害?」と少しでも疑う症状があれば、まずは婦人科を受診するのもひとつの手です。

婦人科医も、血液検査、ホルモン療法や漢方を投薬するなかで、「この不調は更年期だけが原因じゃないかも…?」と感じたら、メンタル系なら心療内科、動悸なら循環器系、関節の痛みなら整形外科等を受診するように促します。ほかの科と並行しながら検査・治療と様子を見るなかで、大きな病気を発見することにもつながります。困った症状があれば、まずは病院へ、が正しい選択です。

※ 更年期の症状の感じ方、対処法は人それぞれ異なります。ご自身の体調に不安がある場合は、早めに医療機関を受診してください