使う頻度は少ないのに、来客時のおもてなしのために「来客グッズ」をあれこれと持ってものが増えてしまうことも。整理収納アドバイザーとして多くの家庭の片付けをサポートしてきたおまいさんは、「思いきって来客用をやめたら、暮らしがぐっとラクになった」と話します。そんなおまいさんが実際に「捨てても後悔しなかった来客グッズ3つ」について教えてくれました。

整頓されたキッチン
「来客用」をやめたら、毎日の景色がいちばんのおもてなしに
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1:「来客用スリッパ」はおもてなしじゃなく思い込みだった

整理整頓された玄関

以前は「お客様が来たらスリッパを出すのがマナー」と思い込み、玄関に4セット用意していました。

でもあるときふと思ったんです。使ったあと、毎回洗濯や消毒をしているわけでもないスリッパをお客様に出すのが、本当におもてなしなのかな? と。

とはいえ、手入れをするのも正直面倒。

そもそも私自身、スリッパを履く習慣がないんです。だから、床がざらついていたり汚れていたりするとすぐに気がつきます。気になったときだけ、ウェットティッシュでサッとふく程度ですが、スリッパがなくても十分心地よく暮らせています。

だったら、お客様にも同じように過ごしてもらえばいいのでは? そう思って、来客用スリッパを手放しました。

2:「来客用の食器」をやめて、好きな器でおもてなし

お気に入りの食器

お客様用のグラスやカップ、高価なティーセット。「壊したらもったいないから」と、来客専用にしていた時期もありました。

けれど来客なんてそうひんぱんにあるわけでもない。普段は自分が“好きでもない食器”を使っていることに気づいたんです。大事にする方向が違いますよね。

毎日、自分のために気分の上がる食器を使ってあげた方がいい。そして、お客様が来たときもそのお気に入りを一緒に使えば、それで十分。

使えば割れるリスクもあるけれど、ものは「使ってうれしい気持ち」を味わうためにあると思うんです。そう考えて、高価だけど好みではない食器と、なんとなく使っていた日常食器を手放しました。今は、自分が好きな器でおもてなしをしています。