寒さから家事のやる気が出ない人も多いはず。でもそれは気合いや根性の問題ではなく、家事の動線が季節に合っていないだけかもしれません。「家事導線を冬仕様に変えるだけで、ラクになりました」と語るのは、3児の母で整理収納アドバイザー1級・高岡麻里恵さん。元の間取りは関係なし、冬家事がラクになる動線テクを詳しく紹介します。
すべての画像を見る(全4枚)寒いと動けないのは「気合いがたりない」せいじゃない
寒さで動けなかったり、家事を始めるまでに時間がかかったりと、やる気のない自分にモヤモヤすることはありませんか? 私も以前は「もっと早く起きなきゃ」「がんばって動かなきゃ」と自身を責めていました。
しかし、整理収納アドバイザーとして多くのご家庭を見てきて気づいたのは、暮らし方が季節に合っていないだけ、ということ。
とくに冬の朝は、暖かいリビングから出て、冷えた洗面所やベランダに行く動作が想像以上にストレスですよね。だからこそ、ただがんばるより、「動かなくてよい仕組み」に変える。“冬仕様”の動線を整えるだけで、同じ家事がびっくりするほどラクになりました。
「冬の家事」を乗りきる工夫3つ
寒い日でもスムーズに家事が進むよう、わが家では「動線の短縮」と「暖かい場所で完結させること」を意識しています。
●1:暖房のきいたリビングで「朝支度」
寒い廊下や洗面所に行く前に、まずはリビングで身支度。わが家では、リビングに“朝の準備コーナー”をつくり、メイク道具や子どもたちの保湿クリーム、ヘアブラシ、ティッシュ、ハンカチなどを1か所にまとめています。
こうすると「寒いから行きたくない…」とごねる子どもたちも大人も自然と動きやすくなり、朝の支度もラクになります。なにより、私が「早くして~!」と言わずにすむようになりました。
●2:洗濯は“干す動線”を短く!冬は部屋干し中心にする
寒くて後まわしにしがちな洗濯は、思いきって室内干し中心に変えました。暖房のきいたリビングの端に、室内干し用のワイヤーを設置。乾いたらその場でたたみ、ソファ横の収納ボックスへ持って行くだけ。
「干す・乾かす・片付ける」が同じ場所で完結するようになり、動線もすっきり。外の気温を気にせず洗濯できるので、心にも余裕が生まれました。
●3:思いきってキッチンマットを外す
冬のキッチンはとくに冷え込みやすい場所。だからこそ、掃除を「わざわざやる」から「ついでにできる」に変えるのがポイントです。
思いきってキッチンマットを外したら、汚れを見つけたときにもサッとふけるようになります。食器をふいたあと、洗って使えるキッチンペーパーをそのまま床ふきにも使えば、手間を増やさずに清潔な状態を保てます。


