長期間の旅行には、なにかと心配でつい「念のために」荷物を多く持っていきがち。著述家であり、現在60代の中道あんさんも、かつては大きいスーツケースで海外旅行に出かけていたそう。しかし今年、13日間のポルトガル旅行に行った際、そのときの反省をもとに、思いきって機内持ちこみサイズのキャリーケースひとつで臨んだといいます。そこで気づいた、少ない荷物で旅をする「メリット」と「コツ」について語ります。

中道あんさん
中道あんさん
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長旅の荷物はとにかく「少なく、軽く」

旅

先日、13日間のポルトガル旅行に出かけました。長期間の旅になると荷物も増えるものですが、私が連れていったのは「機内持ちこみサイズ」の小さなキャリーひとつ。

海外旅行ともなると、スーツケースは大きい方がなにかと安心できる。ひとり旅のパリでは、大型スーツケースを持って行き、自分ひとりでは持ち上がらないほどの重量になってしまい、大変な思いをしました。

だから、今回は真逆の、機内持ちこみサイズの小さなキャリーひとつで行くことに。

正直、出発前は「本当にこれだけで大丈夫?」と不安もありました。

ところが、終わってみればキャリーでの旅は驚くほど快適で、なにより自分への自信につながる体験になったのです。

メリット1:空港での待ち時間もなくストレスフリー

機内持ちこみの重量は8kgまでなので、「これは必要? なくてもいい?」と考えながら厳選しました。

かさばらない・シワにならない・コンパクトになる・より軽く、をモットーに選んだ服とメイク道具。キッチンスケールで持ちものをひとつずつ重さを計った結果、ビューラーをやめて、初めてまつ毛パーマをかけたり、空港の荷物検査を通るときにはショーツを3枚重ね履きするほど。われながら、知恵をしぼったと思います。

おかげで空港でスーツケースをピックアップする時間や手間、ロストバゲージの不安からも解放されて、ストレスフリー。こんなにラクなんだと驚きました。

メリット2:身軽に動けるので交通費も節約できる

街並み

ヨーロッパの駅はエレベーターが少なく、階段移動が多いもの。大きなスーツケースだと苦労しがちですが、小さなキャリーならひょいっと持ち上げられるので、断然ラクです。

さらに、ポルトやリスボンの街並みは石畳が多く、坂道が続きます。

友人の2人は、荷物が重いという理由でタクシー移動が多かったのですが、軽いキャリーならスタスタ歩けるので、私の移動手段は電車や徒歩がメイン。そうすると交通費がグンと安上がりに。荷物が軽いと、お財布にも優しいのです。