無理にものを減らさなくても簡単に片付くアイデアを紹介します。整理収納アドバイザーとして片付けサポートも行う、ESSEフレンズエディターの宮入京子さん(50代)のケースです。ここでは、宮入さんが大切にしている「減らさなくても整う暮らし」のコツをご紹介します。
すべての画像を見る(全4枚)食品や消耗品は「見える化」で使いきる
以前の私は、調味料や洗剤をいくつも買っては、最後まで使いきれずに残してしまうことがよくありました。冷蔵庫の奥から賞味期限ぎれのビンを見つけるたび、罪悪感とモヤモヤが残ります。
とくに使いきれないのものは、お買い得品や新商品、「試してみたい」と飛びついて買った食品。結局飽きてしまい、冷蔵庫や食品庫の中で眠らせてしまうのです。中身を把握できないまま新しいものを買う…そんな負の連鎖が続き、冷蔵庫の中は常にパンパン。
そこでたどり着いた使いきるコツが、なにがどこにあるかを把握できるよう「見える化」すること。賞味期限が近いものは手前の目に入りやすい位置に置きます。これだけで「早く使おう」という意識が高まり、収納にも余裕が生まれます。
最後まで使いきったときの達成感と、見た目のスッキリ感は大きな満足に。自然と余計なものも買わなくなりました。
あえて「買わない」ことが心のゆとりに
新商品やお買い得品を見ると、つい手が伸びますよね。
私も以前は、100円ショップで「あったら便利そう」を理由に、ついカゴに入れていました。けれど実際には、同じようなものをすでにもっていたり、使わずにしまいっぱなしになることも多かったのです。
今は買い物時に必ず以下の3つことを確認しています。
1:今すぐ必要か(使っているところを想像できるか)
2:家に同じものまたは代わりになるものはないか
3:収納する場所はあるか
感情ではなく冷静にこの3つを考えることで、「やっぱり必要ない」思うことが多くなり、ものが家に入ってくる量が減りました。
「買わないこと」は節約だけでなく、収納の余裕や心のゆとりにもつながります。買い物は楽しい時間ですが、そのあとには包装を外し、収納場所を考えたり管理する手間も必要です。「買わない」は、ズボラな私をラクにする選択でもあったのです。