無理にものを減らさなくても簡単に片付くアイデアを紹介します。整理収納アドバイザーとして片付けサポートも行う、ESSEフレンズエディターの宮入京子さん(50代)のケースです。ここでは、宮入さんが大切にしている「減らさなくても整う暮らし」のコツをご紹介します。

引き出しのストック
食品の引き出しには食べきれる量をストック
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食品や消耗品は「見える化」で使いきる

整理された冷蔵庫
冷蔵庫は見える化で手前から食べる

以前の私は、調味料や洗剤をいくつも買っては、最後まで使いきれずに残してしまうことがよくありました。冷蔵庫の奥から賞味期限ぎれのビンを見つけるたび、罪悪感とモヤモヤが残ります。

とくに使いきれないのものは、お買い得品や新商品、「試してみたい」と飛びついて買った食品。結局飽きてしまい、冷蔵庫や食品庫の中で眠らせてしまうのです。中身を把握できないまま新しいものを買う…そんな負の連鎖が続き、冷蔵庫の中は常にパンパン。

そこでたどり着いた使いきるコツが、なにがどこにあるかを把握できるよう「見える化」すること。賞味期限が近いものは手前の目に入りやすい位置に置きます。これだけで「早く使おう」という意識が高まり、収納にも余裕が生まれます。

最後まで使いきったときの達成感と、見た目のスッキリ感は大きな満足に。自然と余計なものも買わなくなりました。

あえて「買わない」ことが心のゆとりに

キッチンの便利グッズ
衝動買いした便利グッズたち

新商品やお買い得品を見ると、つい手が伸びますよね。

私も以前は、100円ショップで「あったら便利そう」を理由に、ついカゴに入れていました。けれど実際には、同じようなものをすでにもっていたり、使わずにしまいっぱなしになることも多かったのです。

今は買い物時に必ず以下の3つことを確認しています。

1:今すぐ必要か(使っているところを想像できるか)
2:家に同じものまたは代わりになるものはないか
3:収納する場所はあるか

感情ではなく冷静にこの3つを考えることで、「やっぱり必要ない」思うことが多くなり、ものが家に入ってくる量が減りました。

「買わないこと」は節約だけでなく、収納の余裕や心のゆとりにもつながります。買い物は楽しい時間ですが、そのあとには包装を外し、収納場所を考えたり管理する手間も必要です。「買わない」は、ズボラな私をラクにする選択でもあったのです。