片付けが苦手で、長年“汚部屋”で暮らしてきたというもるさん(30代)は、夫・子ども2人の4人家族。新居への引っ越しを機に片付けを決心し、今では整理整頓された空間をつくることができているそうです。そんなもるさんが、片付けをするにあたって実践したことを3つのステップに分けて紹介します。

洗面台の中身を全出ししたときの様子
「全出し」で部屋がスッキリ!
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1:片付ける場所を決めて「全出し」する

引き出しの中身

片付けを始めるとき、いちばん最初にやることは「どの場所を片付けるか決めること」だと思います。私は広い場所ではなく、小さなボックスひとつや引き出しひとつなど、一度で終わらせられる範囲の場所を選ぶようにしています。

次に、その決めた場所の中身をすべて出します。私はこれを「全出し」と呼んでいて、片付けは全出しから始まると考えています。

私が最初に片付けの場所として決めたのは、文房具を入れていた引き出しでした。引き出しの中はペンでパンパン。あけ閉めもできない状態でした。全出ししてみたら、とんでもない量のものが出てきて、驚いたのを覚えています。

2:ものを使用頻度で分ける

使う頻度

次に「使用頻度」でものを分けていきます。毎日使うもの、週に1回使うもの、季節のイベントで使うもの、年に1回使うもの…といったように、大まかには4種類くらいに分けるのがちょうどいいと思います。

そのなかでも、今使っていないものは「思い出があるかどうか」でさらに分けます。思い出がないうえに使っていないものは、取っておく必要はありません。逆に、思い出があるものは買い直すことができないので、無理に捨てる必要はないと思います。ただ、日常的に必要ではないので、押し入れの奥にしまっておいてもいいかもしれません。

また、買い直せるものや代用できるものは、手放す候補になります。

洗面台の中身を全出し

昔、洗面台を片づけるために鏡裏収納を全出ししたことがあります。すると中から「なぜここにあるのか分からないもの」がたくさん出てきたのです。見える部分を片付けているだけではできない片付けができることが、全出しのメリットだと実感した瞬間でした。

収納する際は、毎日使うものや使用頻度の高いものを「ゴールデンゾーン」と呼ばれるいちばん見やすい場所や、手を伸ばして取りやすい位置に戻します。