「地震をきっかけに手放す暮らしや捨て活を始めた」というのは、石川県の築35年の賃貸マンションで夫婦ふたりで暮らす深尾双葉さん。負担を減らすことで、心と時間にも余裕が生まれたそうです。そんな深尾さんに、ラクに暮らすためにやめたことや、ものの手放し方についてお聞きしました。
すべての画像を見る(全10枚)1:自然素材の台所道具は数を減らす
木や土などの自然素材の台所道具。好きでたくさん集めていましたが、現在は必要なものだけに数を絞っています。
水を吸う素材が多いため使用後の乾燥には時間がかかり食卓テーブルはいつも道具でいっぱいに。わが家の台所は狭く、できる限りものは見せないことを心がけてるため、乾ききらなかった道具をしまうことに歯がゆさを感じていました。
今は箸、まな板、木ベラ、おひつが毎日使う自然素材のものです。このくらいであればリビングの棚の一角を少し使うだけで場所は取らず、部屋の景観もすっきりをキープできています。
2:季節の雑貨を飾ることをやめた
若い頃は季節ごとの雑貨を買い集めていましたが、あるときからそのほとんどを手放しました。
巡る季節は外の風景や生けた花、旬の食材を使った料理などから味わうようになりました。
大きく場所を取っていた雑貨の保管場所があくことで部屋のなかに余白が生まれ、四季によって変化する風の香りや光の美しさがより鮮明に感じられるようになりました。
3:おかずの品数を減らす日をつくる
お米を食べることの大切さに気がついてからは、おかずの品数を思いきって減らす日をつくりました。
今までは4種類ほどのおかず、みそ汁、ごはんというのが定番。料理は楽しいけれど毎日のこととあって、休みたいと思う日もあるのが正直なところ。
お米をしっかり食べて、おかずのメインは具だくさんみそ汁にプラス1品というシンプルな食事の日を取り入れることで、料理の手間を省くことと体のリセットにもつながりました。このような日をあえてつくることで、また新たな気持ちで楽しく料理に取り組むことができています。
※ 記事の初出は2024年11月。年齢も含め、内容は執筆時の状況です。