毎日の洗濯、思った以上に手間と時間がかかっていませんか? 干す・たたむ・しまうまでの動線が長く、作業が散らかるとストレスにもなりますよね。3児のママで整理収納アドバイザーの高岡麻里恵さんも以前はそんな悩みを抱えていたひとり。しかし、家族ごと・衣類ごとに定位置を決め、分け方のルールを整えるようにしただけで、毎日の洗濯時間がぐっと短くなり、お子さんも自然に片付けに参加できるようになったそうです。今回は高岡さんが洗濯で見直したことについて教えてもらいました。
すべての画像を見る(全4枚)洗濯が毎日のストレスになっていた…
以前の私は、洗濯が毎日の大きなストレスでした。
・干す場所が決まっておらず、何度も往復して時間がかかる
・取り込むときにだれの服か仕分けも面倒で、たたむのに時間がかかる
・子どもが自分の服を片づけないため、結局すべて私が片づける
とくに夕方は、仕事や子どもの習い事の送迎などで時間がタイトです。洗濯物の山を見るだけで気持ちがどっと重くなり、「やらなきゃ」と思うこと自体がストレスになっていました。
この状況を改善するには、ただ手を早く動かすだけでなく、洗濯の動線と仕組みを整えることが必要だと感じました。
作業をラクにするために変えたこと3つ
改善のポイントは大きく3つです。
●1:家族ごとに収納場所を決める
子ども用、大人用、夫用…だれの服かがひと目でわかる棚やカゴを設置。これにより、取り込んだ洗濯物をすぐにしまえるようになり、たたむ手間も大幅に短縮しました。
●2:衣類ごとに分けるルールをつくる
洗濯物は「たたむ」「ハンガーにかける」「たたまない」の3つに分けると、家事がぐんとラクになります。
たとえば、パジャマや部屋着は“たたまない”ルールにして、洗濯後はそのままカゴへポイ! 靴下は1足ずつまとめてたたむ、制服やシャツはハンガーへ…とルールを決めると、仕分けがスムーズになります。
子どもも「パジャマはここ」「靴下はここ」と自然に参加でき、家族みんなで片付けの習慣が身につきました。
●3:干す場所を定位置化する
洗濯物を干すときに、どこになにを干すかをあらかじめ決めておくことで、朝や夕方の家事時間に余裕が生まれました。
<例>
・ピンチハンガーの右側は靴下、真ん中はタオル、左側は子どもの服
・ベランダの手前は大人の服、奥はシーツや大きなもの
・室内干しのポールは「家族ごと」にゾーンを分ける
そうすると、干すときに「どこに置こうかな?」と迷わず、取り込むときも同じグループごとにまとまっているから仕分けがラクです。また、洗濯物をたたむときも家族やアイテムごとに揃っているので効率がアップします。
結果的に、干す→取り込む→たたむの流れがスムーズになり、快適になりました。これらの工夫を取り入れてから、洗濯にかかる時間は以前より20~30分短縮に成功。しかも、分かりやすくなったことで家族全員が自分の服を片付けるようになり、私の負担も大幅に減りました。