毎日の夕食づくりにプレッシャーを感じていませんか?「夕食の“きちんと”を目指してがんばってきたけれど、夕方になると気持ちが重くなってしまう。そんなときに救ってくれたのが“〇〇デー”という考え方でした」と、話すのは3児のママで整理収納アドバイザーの高岡麻里恵さん。今回は高岡さんが実践する、“◯◯デー”について詳しくお話をお伺いします。
すべての画像を見る(全3枚)「完璧」を目指したことで苦しめられる日々…
私は整理収納アドバイザーという仕事柄、資格を取得した当初は暮らしを整えることに人一倍こだわっていました。夕食についても、料理が得意なわけでもないのに、「栄養バランスよく」「おかずは最低3品」「できるだけ手づくり」と、完璧な献立を理想に掲げていたのです。
けれども現実は、仕事や子育てに追われる日々。夕方には疲れ果てて、冷蔵庫の前で「なにをつくろう…?」と30分以上悩み、買い物の回数が増えたり、下ごしらえに時間がかかったり…。せっかくがんばって用意をしたのに、子どもから「今日はこれ食べたくない」と言われると、ため息が出ることもありました。
「夕方がつらい」「料理が義務になっている」。そんな気持ちを抱えながら過ごしていました。
思いきって「考えない日(〇〇デー)」をつくることにした
そんな私を救ったのが「〇〇デー」という工夫です。これは、“今日は考えなくていい日”をあらかじめ決めておくというもの。
たとえば、金曜日は「残りもの一掃デー」。冷蔵庫にあるものを並べるだけなのに、子どもたちは「ビュッフェみたいで楽しい!」と大喜び。火曜日は「麺だけデー」でワンプレートの焼きそばやパスタ。買い物も洗い物も減って、負担が一気に軽くなりました。
また、「お総菜OKデー」を取り入れたことで、揚げ物など自分ではなかなかつくらないものを手軽に並べられて家族も大満足。夕方に気持ちの余裕が生まれ、子どもとゆっくり宿題を見たりお茶を飲んだりできるようになったのです。
「今日はこれでいい」と思える日をあえてつくることで、夕方のプレッシャーから解放されました。結果的に、家族との会話や笑顔が増えたのがいちばんの変化でした。