気温が高いと、家の中で過ごしていても、じっとりとした暑さや湿気で体力を消耗してしまいますよね。そんなとき、毎日の家事にいつも通りの時間や労力をかけていてもなかなか疲れは抜けません…。とくに50代以降は、若い頃のように無理がきかなくなります。この機会に、「やらなければ」と思っている家事の量や手間を見直し、負担を減らしてみませんか? 今回は、カナダ在住のブロガー筆子さん(60代)のミニマリストの視点から「家事をシンプルにするコツ」を紹介します。毎日暑くてやる気のない今こそ、家事の効率化を図るチャンスです。

シンクをふく
疲れを持ち越さない「シンプルな家事」とは?(※画像はイメージです)

1:掃除は小分けにする

掃除は一度に全部やるよりも、小分けにして少しずつするほうが手間がかからないと感じています。

たとえば、洗面台やキッチンのシンク、鏡は使った直後にサッとふきます。これだけで、水アカや汚れがたまらず、大掃除の必要がなくなります。

私は入浴をしたあと、浴槽の縁と浴槽と床の境目だけ乾いたタオルでふきます。水気をきっておけば、カビが生えにくくなるからです。お風呂の壁やバスタブの中は、週に1度ふいています。

1回の掃除の範囲を小さくすれば、掃除が苦手な人でも取り組みやすいと思います。

2:調理はできるだけシンプルに

三度の食事の用意に疲れているなら、できるだけシンプルに。50代以上の人におすすめなのは、買いすぎやつくりすぎをやめることです。

食べる分だけ買うようにすれば、余計な調理も、あと片付けもしなくてすみます。冷蔵庫にたくさん食料が入っていないと心配な人は、本当にそんなに必要なのか一度考えてみてはいかがでしょうか。

あらかじめ献立を決めるのも調理の手間を省くいい方法です。おすすめは、いくつかのメニューをローテーションさせること。

私自身は、3食すべて固定メニューで、お昼ごはんは弁当にして、1週間分をまとめてつくっています。ここまでしなくても、週に2〜3回メニューを決めておくだけでも効果があると思います。

さらに、道具も少ないほうが、キッチンで動きやすくなるので、作業効率が上がりますよ。

3:洗濯物の量を減らす

洗濯の負担を減らすために、かさばるものや特別なケアを必要とする衣料を減らします。

バスタオルはスペースを取り、乾くまでに時間がかかります。洗うタイミングも考えなければなりません。私はずいぶん前にバスタオルを使うのをやめましたが、本当に洗濯がラクになりました。もちろん、収納スペースもあきました。

乾きやすい素材やアイロン不要の服を選ぶのもおすすめです。速乾素材を選べば、部屋干しでも短時間で乾きますし、シワになりにくい服ならアイロンの手間も不要です。

また、「どんな服でも、一度着たら必ず洗う」というのも見直しました。季節や服の種類にもよりますが、必要に応じて、陰干しや部分洗いで対応すれば、洗濯の回数が減ります。

可能なら干す場所の近くに収納するのがおすすめです。動線が短くてすむので疲れません。