片付けが苦手で、長年“汚部屋”で暮らしてきたというもるさん(30代)は、夫・子ども2人の4人家族。それまで捨て活が苦手だったものの、新居への引っ越しを機に一念発起し片付けを行うなかで、思考にも変化があったそうです。ここでは、もるさんが気持ちよくものを手放せるようになるまでのことを語ります。

もるさん片付けビフォーアフター
汚部屋がここまで片付いた! 思考の変化とは?
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結局「捨てないと始まらない」と気がついた

もるさん大量の収納ケース

私は30年間、片付けが苦手なまま過ごしてきました。

汚部屋の住人だった頃は、片付けのときに最初にすることといえば「とりあえず収納ボックスを買いに行く」でした。そのためにメジャーを持って家じゅうを歩きまわります。メジャーを持っていればまだよい方で、当てずっぽうのサイズで購入することもしばしば。

今振り返れば当たり前なのですが、不用品や必要以上にものがある状態では、家が片付く日なんて来ない。汚部屋の住人は、それに気がつけないんです…。そして、キレイに整理できたとしても、ものが多ければすっきりした空間とは言えず、片付いた状態もキープできないということがわかってきました。

片付け上手に聞いた「捨てることのメリット」で覚醒

もるさん散らかった引き出し

「ものを手放さなければ」そう頭ではわかっていても、実際にはなかなかできませんでした。いつか使うかもしれないのに、同じものをまた買うなんてもったいないじゃないですか。

そこで私は、インスタグラムで「捨てられる人ってどういう気持ちでいるの?」「捨てたときのメリットって?」と意見を募集してみることに。すると、こんな声が集まりました。

・ものを探す時間がもったいない
・不用品を置いてある場所の“家賃”がもったいない
・在庫を管理できず、同じものを買ってしまうのがもったいない
・わざわざ片付けの時間をつくらなければいけないのがもったいない
・散らかった部屋を見てイライラするのがもったいない

このようなフォロワーさんからのアドバイスから「捨てないことの方がよっぽどもったいない」と思えるようになりました。また、部屋がすっきり片付いたらムダ買いも激減し、捨てることは「ものを失う」のではなく、むしろ未来の自分への投資になったと感じています。