2020年3月、「ドワーフキャット」だったもんた

もんた
(写真・芳澤ルミ子)
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もんたと暮らし始めてから、私はたまに個人のSNSにもんたの動画や写真をアップしていた。すると、友人や知人からの反応が思いのほかよく「もんたをもっと見たい! YouTubeつくってよ!」そんな声が届くようになった。

正直、私は普段あまり写真や動画を撮るタイプではない。でも、「YouTubeなら思い出を残せるし、だれかの癒やしになるかもしれないし、いい機会かも?」と思い、とりあえず始めてみた(開設8か月経っても登録者数2人だったが)。

歩くもんた
初めての万バズ写真。もんたは猫と木彫りの熊のハーフに違いない。(写真・もんたの飼い主)

ある日、X(当時はTwitter)の投稿がバズり、リツイートが1万を超え、たくさんのメディアで記事になった。「ファンになりました!」「ひと目ぼれしました!」「ハマりました!」などの声が次々寄せられるなか、とあるフォロワーの返信が目に入る。「この猫、ドワーフキャットではありませんか?」…ドワーフキャット?

気になって調べてみると、もんたの特徴と一致する症状があるではないか。SNSをやっていなければ、もしかすると一生気づかなかったかもしれない。ドワーフキャットとは人間でいう「小人症」に当たる病気で、ホルモン異常により引き起こされ、多くの場合は短命だという。この発見だけでも、SNSを始めてよかったと心から思った。

そのあとももんたの魅力に惹かれる人は日々増え続けている。「もんたの動画が癒やし!」「もっともんたを見たい!」そんな声が届くたびに、私はもんたの日常を発信する楽しさを実感していた。

さらに、書籍『もんたのいた日常』(辰巳出版刊)では、小さな身体で懸命に生きた猫・もんたとの日々が、未公開写真と飼い主の手記で綴られています。

もんたのいた日常

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