人気連載の書籍化。生きる根源にある「食」のこと
すべての画像を見る(全13枚)コクテイル書房(東京)の狩野俊店長がおすすめするのは、『開店休業』。
「食べることは重要だと思うから、そこをあえて声高にいわない本がいい。『開店休業』は自慢めいた香りがなく、透明感のある文章で、食欲のこと、食べ物のことを書いています」
吉本隆明の最後の自筆連載である『dancyu』での食エッセイをまとめた一冊。長女のハルノ宵子が各エッセイに追想文を書き下ろし、最後の晩餐で父が何を食したかを、娘が記している。
・吉本隆明・ハルノ宵子共著 プレジデント社
モネが愛した19のレシピを再現
weekend books(静岡県)の高松美和子店長がおすすめするのは、『モネ 庭とレシピ』。
「食材や食事をテーマにした色彩豊かなモネの作品と、モネが好きだったというメニューの再現レシピを紹介しています。食卓の写真に見入ってしまいます」
キュレーターである著者が、モネの描いた食卓にまつわる絵画を厳選して紹介する。モネが書き記したレシピノートからつくりやすい料理19品を再現し、レシピとともに掲載している。
・林 綾野著 講談社
雑誌『天然生活』でご紹介した本にまつわる特集から、厳選記事を1冊にまとめた『別冊天然生活 本は友だち 人生を変える一冊と出会うために』は好評発売中。
作家の角田光代さんや絵本作家の角野栄子さんなど、本を愛する方の本棚や、随筆家の山本ふみこさん、ミュージシャンの坂本美雨さんなど、様々な分野で活躍する方々に愛読書をご紹介いただきます。

別冊天然生活 本は友だち 人生を変える一冊と出合うために (扶桑社ムック)
※ この記事は『別冊天然生活 本は友だち 人生を変える一冊と出合うために』(扶桑社刊)より一部抜粋、再構成のうえ作成しています
※内田百間の「間」、森鴎外の「鴎」は、正しくは旧字体です