「心のクセ」をポジティブに変えるコツ

それから、言葉はもちろんですが、ネガティブな考えをめぐらすのもやめましょう。

同じ思考をすると、その回路に電気信号が流れやすくなり、ネガティブのクセがつきます。周囲の事象からも、ネガティブなものが目に飛び込んでくるようになります。

そうすると、人のマイナス点ばかり目につくし、何気なく入ったお店でネガティブな出来事に遭いやすくなったりします。ということは、「いい男がいない」と言いながら暮らしていたら、いい男が目に入らなくなってしまうってこと。

また、ミスをしたら、ずっとそのことばかり考えているのはダメ。それを思い出した瞬間に、失敗した回路に電気信号が上書きされ、流せば流すほどそこの回路が太くなり、そのミスにとらわれてしまいます。

たとえばゴルフで「このあいだ、こう打って失敗したから、ああ打とう」なんて反省から入る人。失敗を思い返したら、脳の失敗回路に信号が流れ、同じ失敗をしやすくなってしまうのです。

幸運を引き寄せるには、反省はしすぎないこと

反省は「いいこと」のようだけれど、脳には意外とやっかい。失敗したことの分析は一回だけにして、あとは成功イメージだけを思うのがポイントです。

最初は、ポジティブに考えることが難しいかもしれないけれど、これもエクササイズ。嘘でもいいからそういう思考にすると、心にクセがつくから大丈夫。

脳が悪い記憶を消すまでに要する時間は、四十九日。1週間でも効果を感じられますが、最低でも四十九日は試してみてください。

すると、気持ちがピュアになるだけでなく、いい出会いがあったり、「いいこと」が起こるようになったりするはずです。

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※ この記事は『運のトリセツ』(扶桑社刊)より一部抜粋、再構成のうえ作成しております

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