帰省シーズン、実家の片付けのことが頭をよぎる人も多いのでは? そこで、実家の片付けで取り組んでよかったことや、親への声かけのアイデアについてご紹介。ここでは、インスタグラムで「ものが少なく心地よい生活」について発信し、防災士の資格をもつかなさん(40代)が登場。夫の転勤による5回の引っ越しですっきり暮らしにシフトしたかなさんが、実家の片付けのコツについて語ります。
すべての画像を見る(全3枚)1:まず「親がどう考えているのか」を確認
とにかくものが多かった私の実家。ものづくりが好きだった父は、なにかに使えそうと思えば、あき箱やあきビン、廃材までなんでも収集するタイプでした。母も「もったいない」が口癖。まだ使えるものを捨てるのに抵抗があるようで、家の中は常にものがパンパンにつまっている状態でした。
私が結婚したあとも、実家に帰るたびに「片付けた方がいいんじゃない?」と提案するものの、両親ともに気乗りしない様子。ときには口論になってしまうことも…。
そんな「実家の片付け問題」に転機が訪れたのは2年前。父が亡くなり、ものがあふれた家をどうにかしなくてはと本気で考えだしました。
とはいえ、両親のものを勝手に捨てるわけにはいきません。まずは、母に片付けについてどう考えているかを聞いてみることにしました。すると、母も本当は「なんとかしたい」と思っていたものの、どこから手をつけたらいいかわからず、悩んで結局そのままになってしまっていたことが発覚したのです。
このできごとで、一方的にこちらの意見をぶつけるのではなく、きちんと親の本音を聞くことが大事だと気がつきました。
2:親より先に要・不要の判断をしない
こうして実家の片付けに着手することになったとき、私が徹底していたのが「勝手に判断して処分せず、必ず親に確認してから捨てること」でした。ゴミに見えるものであっても、親の所有物だということを忘れてはいけないと思ったからです。
最初は乗り気でなかった母も、ひとつひとつ確認しながら片付けを進める私の姿を見て気持ちに変化があったようで、一緒に片付けをしてくれるように。パンパンだったクローゼットの中の洋服など、だいぶ多くのものを手放し「服が取り出しやすくなった」と片付けの効果を実感しているみたいです。