熱中症予防のための「おすすめメニュー」3選

具だくさんみそ汁
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夏は暑くてキッチンに長時間立ちたくないもの。そこで熱中症予防になるメニューのなかでも、手軽につくれるものを梶先生に3つ教えてもらいました。

●1:最強の熱中症予防食!「具だくさんみそ汁」

みそ汁は日本の伝統的な発酵食品で、塩分・水分・タンパク質・ビタミン・ミネラルをまとめて補える“最強の熱中症予防食”です。具材には、豆腐(タンパク質・カルシウム)、ワカメ(ミネラル)、タマネギ・ニンジン・ジャガイモ(ビタミン・食物繊維)などを組み合わせると、栄養バランスがさらにアップします。

ポイントはつくりおき。朝ごはんにすぐ出せるよう、前夜に野菜を煮ておくと時短になります。冷や汁風にするのもおすすめです。

●2:タンパク質+ビタミンで疲労回復!「鶏胸肉と夏野菜のレモンマリネ」

暑い季節にピッタリの、さっぱり食べられる主菜にもなるサラダです。

低脂肪・高タンパクの鶏胸肉を蒸し鶏にし、パプリカ・ズッキーニ・タマネギなどの夏野菜と一緒に、レモン果汁とオリーブオイル、塩、はちみつ少々でマリネするだけ。ビタミンC豊富なレモンや野菜もたっぷり摂れて、体力もアップし、美肌効果も期待できます。

冷蔵庫でしっかり冷やしてから食べれば、暑い日でも食欲をそそる一品になります。常備菜としても最適です。

●3:塩分+タンパク質を手軽に!「梅シラスおにぎり」

忙しい日の朝食やお弁当、間食にもピッタリの“手軽な熱中症予防メニュー”です。

梅干しは塩分が豊富で、汗で失われたミネラルを補うのに最適。シラスは、タンパク質・カルシウム・ビタミンDなどの栄養はもちろん、とくに良質な脂質であるEPAとDHAが豊富に含まれており、脳の発達においてとても大切な成長期の子どもにもおすすめです。

つくり方は、温かいご飯に梅干しとシラスを混ぜるだけ。仕上げに白ゴマを加えると、香ばしさと栄養価がさらにアップ!

栄養を損なわない理想の調理法

夏野菜
※画像はイメージです(画像素材:PIXTA)

熱中症対策に大切な栄養素をたっぷり得るためにも、ぜひ栄養を損なわない調理法を押さえておきましょう。

・「蒸す」「煮る」「マリネする」など低温調理を活用することで、ビタミンやミネラルの損失を最小限に抑えます。

・味つけは「だしのうま味」や「酸味(レモン・酢・梅干し)」を活かし、塩分は控えすぎず、適度を心がけましょう。

・夏野菜(トマト・ナス・キュウリ・ピーマンなど)は水分とミネラルが豊富で、火を使わず、切るだけでもOKなお手軽食材です。

 

熱中症対策は、水分・塩分補給だけでなく、日々の食事から暑さに負けない体づくりを意識することが大切です。

朝食をしっかり摂り、タンパク質・塩分・水分をバランスよく補うことで体温調節がスムーズになり、熱中症のリスクを下げることができます。家族みんなで楽しめるおいしい熱中症予防を習慣にしましょう。