強度近視、緑内障の疑いがある人必見!「盲点チェック」

セルフチェック
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盲点チェックは片目ずつおこないます。これは、右目の盲点チェックをする場合のやり方です。

1:両腕を前に伸ばし、両手の人差し指を立てて、指先が目線の高さにくるようにする

セルフチェック2

2:左目を閉じる(左目をチェックする場合は、右目を閉じる)

セルフチェック3

3:右目で左手の人差し指の指先を見つめたまま、右手をゆっくりと右方向にスライドさせる(左目をチェックする場合は、左右を逆におこなう)。

緑内障は、視野が欠ける病気ですが、普段は脳が補ってくれるので視野欠損はなかなか自覚できません。そこで、この「盲点」を利用すれば、緑内障による視野欠損をイメージしやすくなります。

定期的にチェックしてみて、盲点が拡大している場合は、視神経がダメージを受けている可能性があるので、早めに眼科を受診しましょう。

緑内障の第一の予防策は?

眼底検査

「家族が緑内障だから予防したい」「近視が強いから緑内障が心配……」

このような予防に関する問い合わせは、たくさんいただきます。言い古されたことですが、緑内障においても早期発見・早期治療は大変重要です。現代医療では、一度失った視野やダメージを受けた視神経を再生することはできないので、視野欠損の症状が少しでも軽い状態で治療を始めることが大切だからです。

早期発見のために有効なのは、なにより眼底カメラや眼底検査と呼ばれる検査を受けることです。

眼底とは眼球の奥のことで、点眼によって瞳孔を開いた状態にし、光を当てて観察します。

さらに詳しく調べたい場合はOCT検査を受けてください。OCT検査とは、視神経や網膜を輪切りにするように撮影する映像診断で、視神経がどれだけ薄く、弱いのかもチェックすることが可能です。

●緑内障を防ぐ生活習慣

生活習慣でいえば、ビタミンAやビタミンCをよく摂る人は緑内障になりにくく、肉を食べない人は緑内障になりやすいなどの研究結果もあります。偏った食事も罹患リスクを高めるので、栄養バランスのよい食事を摂るようにしましょう。

血圧は、高過ぎても低過ぎても罹患リスクが高くなります。前者は塩分を控え、後者は運動するようにしましょう。長時間のデスクワークや運動不足もマイナス要因です。週3日程度は、30分以上歩く習慣を心がけてください。

また、高眼圧症の人や、視神経にダメージがあるがまだ緑内障にはなっていない人が、早いうちに積極的な治療を開始するなどの予防策もあります。

●家族が緑内障になったら要注意!

緑内障が遺伝する可能性については、まだたしかな研究データはなく、また遺伝するとしても確率は小さいとされています。ただし、近親者に緑内障患者がいる人は、発症リスクが高くなるのは事実なので要注意です。早めに専門医を受診して、定期的にチェックすることをおすすめします。

眼圧を下げるには? 失明を避けるには? 緑内障について平松類先生に聞いてみた』(Gakken刊)では、緑内障に関する不安や悩みについて、平松先生が詳しく答えてくれています。

※ 参考文献:『緑内障 自分が患者ならこう対処! 名医が教える最新1分習慣大全』(中元兼二ほか著、文響社)、『緑内障 視神経乳頭陥凹拡大 眼科の名医10人が教える最高の克服法大全』(相原一ほか著、文響社)、『改訂新版 緑内障の最新治療』(平松類著・植田俊彦監修、時事通信社)、『自分でできる! 人生が変わる緑内障の新常識』(平松類著、ライフサイエンス出版)

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