3:好きな服の形を知ることが重要
すべての画像を見る(全3枚)私はパーカーが好きだ。おばあちゃんになってもパーカーを着たい。今回そのことを改めて実感した。挑戦中、いつも以上にパーカーを着ていたけれど、その間ずっとパーカーが好きだった。フードを被ればいつでもひとりになれる。できれば、というか絶対、ポケットがついているやつがいい。
服を1000着持っているよりも、本当に好きな服の形を知っていることのほうが重要だったりするのかもしれない。好きな色でもいいし、好きな丈でもいい。自分の体にぴったりしっくりくるもの。
形って大事だ。暮らしの形、自分の形。目に見えない曖昧(あいまい)なものにも、変化しながらだけどきっと形はある。そこにパズルのピースみたいに、ぴたっとくる道具を組み合わせていくようなイメージ。暮らしは私と道具のパズルでできている。
4:服が多いから60点の服ばかり着てしまう
シンプルライフでは、服は選ぶほどもっていないから選ばなくていい。洗い上がってい
るものを着るだけ。服選びをスキップできるというのは、家事がひとつなくなるくらい
軽やかだった。
だれにも会わない日でも、なにを着るか少しは迷う。家で大事な服を着てヨレヨレにしてしまいたくない。でも気の抜けた服ばかり着ているとやる気も出ない。
長いと10分くらい悩んで、結局よそ行きと部屋着の間みたいな、どうも思ってないけれどひどすぎない60点くらいの服に落ち着く。悩んだ末に60点はつらい。その繰り返しでほんの少しずつ自分を大事にできなくなっていくんだとしたらもっとつらい。
ずっと白が着たかった。好きな色だし、顔色もよく見える。着るレフ板。でもしょうゆをこぼすことにかけては右に出る者がいない私なので、ずっとためらってきた。シンプルライフではあえて白いパーカーを選び、手もちの服が少ないからこの白いパーカーを着るしかない、という状況をつくってみた。汚すのこわいな〜どうしようかな〜と思わずに、有無を言わさず白を着る生活。
気持ちいい。好きな服しかないと好きな服を着るしかない。毎日同じような服を着る
といっても、学生時代の制服と違うのはそういうところだ。
ほかにも、藤岡みなみさんの著書『ふやすミニマリスト 所持品ゼロから、1日1つだけモノをふやす生活』(幻冬舎刊)では、所持品ゼロから1日1つだけものを増やす100日間の暮らしを通して、「本当に必要なもの」との向き合い方や、暮らしの心地よさを見つめ直すヒントが綴られています。
