3:母親の髪をとかす
すべての画像を見る(全5枚)娘なら母に、「髪をとかしてあげようか」という言葉も照れずに言えるのではないでしょうか。
「子どもの頃、お母さんに三つ編みをしてもらったね」と当時を懐かしみ、今は逆に、娘が母の髪をとかして整える。これも心が通うスキンシップ。お互いに温かい気持ちになるものです。
母の髪をとかすと気づくのが、髪の毛の衰え。
女性も60代を過ぎると、髪の量が減って薄毛を気にする人が増えます。それを察して、娘だから言える提案をしてみてはどうでしょう。
女優さんの名を出すと、ウィッグへのハードルも下がると思います。なかなか自分からは、髪が少なくなったからウィッグをつけたいとは言い出せません。その背中を軽く押してあげるのが娘の心遣い。親が前向きになれる恩返しです。
4:母親にショートカットをすすめる
髪をシャンプーで洗ってドライヤーをかけて整える。年をとると、この一連の作業が面倒になってきます。とくに髪が長いと、洗うのも乾かすのも時間がかかって大変。
要支援・要介護になって施設を利用するようになると、介護スタッフに洗ってもらうことになるので、なおさらです。
「お母さん、今、大人のショートが流行りだよ」と、髪を切ることをすすめてみましょう。母親の行きつけの美容院を予約し、子も一緒に行けば母親も安心です。
カット後には、「似合う! 若返ったよ」とほめることも忘れずに。そして大切なのが、次の予約を入れておくこと。予定が決まると、その間はケガ・病気をせずに健康でいなきゃ、と気持ちにハリが出ます。
美容院できれいにしてもらったあとは、気分もいいですからレストランで食事をして帰る。こんなふうに親子のイベントにすれば、美容院通いが楽しいルーティンになり、継続していくと思います。
今回は、帰省時にやっておきたい老齢の母親とのコミュニケーションについて紹介しましたが、このほかにも、田中さんの新刊『親への小さな恩返し100リスト』(主婦と生活社刊)では、離れて暮らす高齢の親に幸せな晩年を送ってもらうために、家族ができることについて紹介しています。
※ この記事は『親への小さな恩返し100リスト』(主婦と生活社刊)より一部抜粋、再構成の上作成しております。
