だれからも好かれようなどと思わない

悩む女性
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空気が読めない人は「KY」などと言われたりします。KYと見なされると周りから嫌われると考えられていて、とくに今の若い人たちは、「空気読めよ」「KYか」と言われないように非常に気を遣っているように見えます。

あなたはKYと見なされることを、どう感じているでしょうか? 「そんなの、どうってことない」と思うならいいのですが、なかには「KYにだけはなりたくない」という人もいるようです。これはKYを怖がり、引きずった状態といっていいでしょう。

KYを怖がりすぎると、すべてみんなの意見に合わせようとします。また、嫌われることを恐れて、自分の意見を言うことができなくなります。

しかし、考えてみてください。好みや意見などは人と合わなくて当然です。全員の好みや意見がすべて一致することのほうが不自然というものでしょう。

それに、すべての人に好かれるということもあり得ません。理由はなくても気に食わない、相性が悪い人がいるというのは普通のことです。だれからも好かれようなどと思わずに、「嫌われるのはしかたないこと」くらいに思っておくほうがラクではありませんか。

KYなんて気にすることはない

外国人と交流する40代女性
※画像はイメージです。(画像素材:PIXTA)

そもそもKYというレッテルをはられて、どれほどの損害があるのでしょうか。たしかに日本では和を乱すことを避ける傾向がありますから、ひとりだけ違う意見を言う人間をくさすことがあるのは事実です。

しかし、毎回毎回、反対意見を述べるならともかく、自分はこう考える、こちらの案のほうがいいと思うという態度を表明するのは、決して悪いことではありません。むしろ「違うんじゃないか」と内心思いながら、周りに流されて異を唱えないことのほうが問題です。

これからは好むと好まざるとにかかわらず、国際化して仕事や私生活でも、外国人と接する機会が増えてくるでしょう。そういうときに、迎合ばかりしていたのでは交渉になりません。相手にもバカにされてしまいます。自分の考えをしっかり主張できる人間が尊敬されるのです。

KYなんて、気にせずにいきましょう。

今回は、年を重ねてから自己主張ができるようになる方法について紹介しましたが、このほかにも、和田さんの新刊『60歳を過ぎたらやめるが勝ち 年をとるほどに幸せになる「しなくていい」暮らし』(主婦と生活社刊)では、年を重ねるほど手放したほうがいい「心のミニマリスト」になるためのコツを紹介しています。

※ この記事は『60歳を過ぎたらやめるが勝ち 年をとるほどに幸せになる「しなくていい」暮らし』(主婦と生活社刊)より一部抜粋、再構成の上作成しております。

60歳を過ぎたらやめるが勝ち 年をとるほどに幸せになる「しなくていい」暮らし

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