不安の8割は「取り越し苦労」
すべての画像を見る(全4枚)生きている限り、いろいろな不安が出てきます。でも、それはあくまで頭のなかで起きていることです。
「あの人と仲よくなりたいけれど、私のネクラな性格では嫌われるかもしれないから、話しかけないでおこう」
このように、ネクラだから嫌われるという頭のなかだけの想像に従って、気分本位で行動するから、人の心は病むのです。
しかし実際は、相手がネクラな性格の人を嫌っているかどうかはわかりません。ネクラであることをむしろ、慎み深い人、と思ってくれるかもしれませんし、八方美人ではないととらえて信頼してくれるかもしれません。
●「案ずるより産むが易し」と実感するには
しかし、私がそう言っても、すぐには納得できない人も少なくないと思います。そんな人が、心から納得できるようになるにはどうしたらいいのでしょうか。
「案ずるより産むが易し」を実感することがいちばんです。
なにかを試そうとするときに、「でもそれは危険だ」「失敗するかもしれない」とことさら否定するのは、たいていはやってみたことのない人ではないでしょうか?
つまり、頭のなかで想像しているだけなのです。こういう人には、「やってみて失敗してからやめればいいのでは?」と、ぜひとも伝えたいと思います。
「見る前に跳べ」と言いたいのです。
新しいことに手を出して失敗したくないのは誰でも同じですが、失敗しない人間はいません。そして、失敗したとしても、それで人生が終わりということはほとんどないのです。
今回は、不安との向き合い方について紹介しましたが、このほかにも、和田さんの新刊『60歳を過ぎたらやめるが勝ち 年をとるほどに幸せになる「しなくていい」暮らし』(主婦と生活社刊)では、年を重ねるほど手放したほうがいい「心のミニマリスト」になるためのコツを紹介しています。
※ この記事は『60歳を過ぎたらやめるが勝ち 年をとるほどに幸せになる「しなくていい」暮らし』(主婦と生活社刊)より一部抜粋、再構成の上作成しております。
