忙しい日が続くと体調もイマイチになりがち。病院にかかるほどではないけれど、なんとなく花粉症や肩こりの症状を感じる…という方も多いのでは。そこで、体の不調に効果的とされる「ツボ押し」のメカニズムを、鍼灸あん摩マッサージ指圧師の柳本真弓先生に教えてもらいました。
すべての画像を見る(全3枚)なんとなく体調がイマイチ…そんなときにツボが効く!
忙しい毎日と体力の低下から、心身の不調を感じている人も多いはず。「病院に行くまでもないけど不調を整えたい…」というときに、ぜひ試してほしいのがツボ押しです。
「ツボ押しには自律神経を整える効果があります。はっきりとした原因はないけれど、なんとなく心身の調子が優れないときにおすすめです」と話すのは、鍼灸師の柳本真弓先生。ツボが効果を発揮するのには、こんなメカニズムが関係しているそう。
「東洋医学には、“気(き)・血(けつ)・水(すい)”の3つの要素がスムーズに巡ってこそ心身の健康が保たれる、という考えがあります(上図参照)。逆にいえば、どれかひとつでも滞っていると心身に不調が現れるのですが、それを改善するのがツボ押しなのです」
ツボは体本来の力を引き出すセルフケア
“気・血”の流れを整えるツボ押しにより、“水”の流れもスムーズになり、その結果、内臓の働きが向上し、不調が整うように。
「体本来の力を引き出して整えるツボ押しは、悪いところをピンポイントで治す西洋医学のように症状を劇的によくするものではありませんが、大きな副作用がないため安心して取り組めます。なんとなくの不調を感じたら、ぜひ試してみてください」(柳本真弓先生)
●“気・血”の流れを整えるツボ
気・血・水が過不足なく、スムーズに流れて健康になるというのが東洋医学の考え。ツボ押しは、気・血の巡りを整える効果が大きい。
※ ツボ押しを行う場合、妊娠中やその可能性がある方、持病のある方は事前に医師と相談してください。また、試してみて痛みや不調があるときは、すぐ中断してください
※ 西洋医学に基づかない鍼灸やマッサージ、アロマテラピーは体質改善を目指すものであり、効果・効能には個人差があります