不安や心配は、共存しながらなるべく向き合わず能動的に
嘘みたいだろ。「タッチ」のセリフじゃないですが、もうあの子は記憶にしかいないのです。もちろん我々が子どもだった頃も同じで、親に一抹の寂しい思いをさせたのでしょう。相談者のあなたに限りず人間は基本的に心配するべく、脳が不安になるようプログラミングされてるそうです。
原始時代から、獲物がとれたときに安心、満足した人よりも、次にその獲物をとられたり、食べきったときに備え、もっと確保するには、などと満足より不安を持ち、立ち上がった者から生き残ってきた長い歴史があるらしいです。不安や心配は私たちが生き抜く根源でもある。
今後も顔を出すであろう不安や心配とは、共存しながらなるべく向き合わず、能動的になるのがいちばん。ジムに行く、アルバイトを探す、楽器など趣味を始めるなど、今度はやっと自分の心の育児ができる。そんなつもりで、人生の後半を味わってみましょう。いつのまにか子離れできると思います。
<清水ミチコさんがあなたのお悩みに答えます>
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