片づけが苦手な人も、効率のいい片づけの方法を知ることでスムーズにものを手放し、整理できるようになるはず。ここでは、小学生の子ども2人との「持たない暮らし」の情報発信や、片づけサポートの仕事をしているかさもさんが、汚部屋状態からラクに片づけられるようになるまでにしたことについて語ります。
すべての画像を見る(全6枚)判断しやすいものから手放し、片づけのハードルを下げる
片づけが苦手という方はたくさんいると思いますが、それは苦手なのではなく「片づけ方が分からないだけ」だと考えています。
私も以前は汚部屋暮らしでしたが、ミニマリズムに出合い、片づけ方と考え方を学んだら、自分と家族にとって必要なものだけで暮らせるようになり、片づけもラクにできるようになりました。そんな私が実践していた、片づけのステップを紹介します。
片づけようと思ったとき、みなさんはどこから片づけますか? 片づけのサポートをしていると、片づけが苦手な方はリビングやクローゼットなど難易度の高い場所から片づけようとする傾向がありますが、まずは「目の前にある不用品」から手放すのがおすすめです。
テーブルの上だけ、引き出し1か所だけ、自分から半径50cm以内だけ、そんな小さな範囲でOK。私も、要・不要を深く考えずに判断できる“明らかなゴミ”から捨てていきました。そうすると、片づけのハードルを下げることができます。
賞味期限ぎれ、冷凍焼けしてしまっているなど、捨てるべきものが判断しやすい冷蔵庫も、片づけの第一歩にぴったりです。
悩むものはあと回し。大事なのは「手を止めないこと」
じっくり確認したい書類、子どもの作品、いただきもの…片づけを始めると必ず出てくるのが「手放すかすぐに判断できないもの」です。このとき大事なのは「手を止めないこと」。私も判断ができず悩みの沼にハマってしまったら、考えるのをやめて別のものや場所を片づけるようにしていました。
書類の仕分けはしっかり内容を読まないと判断ができず腰が重いなら、いったん保留にして洗面所の古くなった化粧品の捨て作業をする。こうして1日5分でも手放す作業をするように心がけると、片づけに対して免疫をつけることができます。
趣味も見直し「今の自分」に必要なものはなにか考える
多趣味の方は、今までのように趣味に時間を使えなくなっても「子どもに手がかからなくなったらまた始めよう」といったように、趣味のグッズをなかなか手放す思考になっていないように感じます。
私も以前は多趣味で、楽器やDIYツール、製菓用品やアニメのフィギュアなど、趣味のグッズをたくさん持っていました。ですが、結婚・出産・離婚を経験するなかで、思うように自分時間をつくれなくなり、ライフスタイルの変化とともに趣味への向き合い方も変わっていることに気づいたのです。
趣味を見直すのに、下記のことを意識していました。
・今も興味があるなら、すぐやってみる
・完全に手放すのではなく、規模を小さくしてみる
本当に好きな趣味なら、がんばって時間を捻出しようとするはず。それができないのはなぜか?と考えてみると、今の自分に本当に必要なのか分かります。それでも手放すことができない場合は、範囲を小さくしてみるのがおすすめです。
たとえば、たくさん集めていたシールや便せんを1枚ずつ間引きして、ファイリングやスクラップノートにして見返すことができる状態にするなど、コンパクトに、または違う形にできないか考えてみると、楽しみながら心も満たされると思います。