「長谷川あかりの人となり」から生まれるレシピを発信したい
すべての画像を見る(全4枚)――こうした長谷川さんの興味関心ごとや、暮らしの中から、新しいレシピが生まれてくるのに立ち会えるのは、エッセオンラインの読者にとってもうれしいことです。これから料理家としてやっていきたいことはありますか?
長谷川:レシピって、専門サイトやSNS上で匿名のものが無限に拡散され続けていた時代からまた少し変化してきていて。今は、“この人のレシピだからつくりたい”と、もう少し細かく絞り込まれてきているような気がするんです。
たとえば私は、体を労わってくれるような温かいものやスープが好きだし、どの料理の味つけも、その日によって調節できるような薄味がちょうどいい。趣味は旅や温泉巡りですが、忙しい日々のなかでは、そう頻繁に行けるわけではないので、寝る前にスマホでファッションアイテムを検索するのがリアルな息抜きだったりしています(笑)。
こういうパーソナルな部分も含めて、生まれてくる料理を、ムックはもちろん、これからもいろんなジャンルで発信できたらと思っています。
――現在は、Vol.2(12月12日発売)を制作中と伺いました。どんな内容になりそうでしょうか?
長谷川:このムックで初めて長谷川あかりを知ってくれる方も多いと思うので、SNSにまだ出していない、新しいレシピがたくさん入っています。ずっと自分の中で温めていた「ニンジンとささみの塩バター炒め」をはじめ、初心者の方でもとっつきやすいレシピを集めました。ごちそうからおにぎり、みそ汁レシピまで、バラエティー豊かな内容です。
スタッフの皆さんと打ち合わせを重ね、誌面のビジュアルもVol.1からボリュームアップしました。読んでいるだけでおなかがすいてくるような、おトクな気分になれるような、おいしいものを食べているときの高揚感が得られるような…そんな、“おいしい一冊”になっていると思います。
単に料理だけ、レシピだけということではなく、つくる人、食べる人、器、会話、生活…そういう衣食住の営み全体を、よりよく=おいしく過ごすためのムックでありたいなと思いながら制作しているので、ぜひ手に取っていただけたらうれしいです。